谷村新司さん(享年74)の訃報が16日午後、速報で入り、大阪・読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)の出演者は絶句。司会の宮根誠司は「ちょっと、言葉にならないですね」「お悔やみ申し上げますって申し上げたくない」と言葉を詰まらせた。

 月曜パネリストの高岡達之・読売テレビ報道局解説委員長はその昔、谷村さんのラジオ番組(毎日放送)で学生アルバイトをしていた。「早いですよチンペイ(谷村さんのニックネーム)さん。我々の手の届かない中国の偉い方との交流もされて、でも、でもずっと読売テレビに寄ったら私の顔を見て『元気か?』って言って下さったです。早いです」と涙声で語った。

 大人の作法は全部、谷村さんに教えてもらったそう。

「飲めなかったですけど僕、お酒が。でも『ワインにはボジョレーってのがあってね』っていうの、教えて下さったのはチンペイさんです。それからテレビでは言えませんけど、『大人の作法というのをこうやって覚えてくんだよ』っていうことを、私だけでなくて、あのときスタジオに入れていただいてたディレクターも学生もみんな学んで、今みんな元気でやってます」

 大阪の局アナ出身の宮根は「僕らもこのテレビ局に入って、谷村新司さんにかわいがっていただいて、青春時代に谷村さんとご一緒するとかお話をするっていうのが夢みたいな感じで、〝そのときの自分に教えてやりたいな、タイムマシンがあったら〟って思うぐらいあこがれていた」と明かした。

 また宮根は、谷村さんのアリス時代の大ヒット曲「冬の稲妻」(1977年)を引き合いに出し、「あれでみんなギター少年になったんですよね。コード進行をわざと簡単にして下さってるんですね。3つぐらいのコードで弾けるようにして、それでみんなギター少年になって、実はカッコイイっていう…」と、自身の少年時代を振り返った。

 80年の「昴」や、加山雄三と制作した「サライ」(92年)など、谷村さんにしかできない言葉の紡ぎ出し方について、宮根に振られたコメンテーター・梅沢富美男は「日本語のきれいな言葉をたくさん使って、いろんな経験なさったから、そういう言葉が出たんだと思います」と語り、谷村さんとのこんな思い出を明かした。

「『夢芝居』(82年)がヒットしたときに、一緒にテレビで会いまして…。僕は歌番組あんま出なかったんで、たまたま出たときに、『梅沢さん、僕はねぇ、よく帽子被ってるとき梅沢富美男に似てるって言われるんだよ』って言われて、『僕も化粧したら、梅沢さんみたいにキレイになるかなぁ』(と言われた)。とっても印象的でしたね」

 妖艶な女形の梅沢が渋い声で歌い上げるインパクトもあり、「夢芝居」は累計50万枚超えの大ヒットに。今もCMで使われる、梅沢の代表曲だ。