◇長嶋万記(42)静岡支部91期

 ボートレース津のプレミアムGⅠ「第37回レディースチャンピオン」が8月1日に開幕する。真夏の女王決定戦――。主役は2月の蒲郡GⅡレディースオールスターを制するなど今年6V、女子賞金ランクのトップを快走する長嶋万記だ。ビッグレース恒例の直前カウントダウンコラム「夏女!」最終回では長嶋が〝絶好調の秘密〟を明かした。

 今年12優出6V。149走で5着9本、6着2本と大敗も少なく、好調を長くキープしている。直前の児島オーシャンカップでも2回目のSG予選突破と充実一途だ。

 この快走のきっかけとなったのは昨年12月31日の住之江PGⅠクイーンズクライマックス優勝戦だった。6号艇で臨んだ決戦は〝優勝″の2文字だけを考えて進入から積極的に動いて3コースを奪った。しかし、結果は3着。「勝負をする覚悟を決めて普段しない前づけをしたけど、最後の最後、スタートで自信がなくなり行き切れなかった」と大きな後悔を残すレースとなった。

 悔しい思いを抱えて2023年に――。失敗を反省し「今年はボートレースに100%集中して、特訓から、スタートからもっと取り組んでみようと心に決めた」と決意を固めて2023年の戦いに突入した。そして、もうひとつの課題の改善にも取り組んだ。目標、結果に固執して、自分で自分のリズムが壊してしまうという〝悪癖″だ。

「悪い時はすごい乱されたし、弱気になった。今年は条件に関わらず目の前の一走にベストを尽くそうと決めた。技術的なことより精神的な部分、自分の内側を変えただけ」と考え方、気持ちの持ち方を一新した。

 すると今年初戦のとこなめ男女W優勝戦、宮島ヴィーナスシリーズと連続優出すると3節目の下関男女W優勝戦でVと順調な滑り出し。2月には蒲郡レディースオールスターでGⅡ初Vも飾った。「びっくりするくらい結果が出た」と長嶋自身が驚くほどの成果を手にした。

 さらに「今までなら優勝した後、勝手に期待を背負って崩れた。でも今回は意識をせず臨んだからこそ取れた」と目の前のレースに集中することを継続し、今年の快進撃につなげた。

 迎える大一番。女子2タイトルのひとつでもある今大会は当然、優勝を意識する。それでも「その思いを受け入れた上でスッと気持ちを切り替え、目の前のレースで今できることに全力を尽くす。それだけ」と貫く。

 悔しさを糧に〝変身〟した長嶋万記。GⅠ初戴冠に向けて一歩ずつ着実に前進する。