こんにちは、東スポ競輪アンバサダーの太田理恵です! コラムタイトルが「夜の贅沢」から「競輪〝エレガント〟分析」にリニューアルしました!

 3月3~5日の京王閣ナイターは高木真備さん(引退=106期)の冠開催で、ガールズのレースが多い開催となりました。決勝で人気を集めた柳原真緒選手(25=福井)と尾方真生選手(23=福岡)の「まお対決」ももちろん注目でしたが、地元の板根茜弥選手(33=東京)が本場を盛り上げてくれました。

 準決勝は惜しくも4着で敗退しましたが、初日と最終日は1着でともに高配当となりました。初日は単騎でカマした林真奈美選手(37=福岡)を1角から踏み上げて追い掛け、直線で差し切りました。最終日も決まり手こそ差しでしたが、2角からまくる気合の入ったレースを見せてくれました。

 両日ともに勝利者インタビューでは歌を披露し、本場もスタジオもかなり盛り上がりました!

 ネットで手軽に車券が買える今、好きな選手の個性が分かるインタビューは本場に足を運ぶ理由の1つになると思います。レースの迫力もそうですが、やはりインタビューも生で見ると選手の性格や雰囲気も感じられ、応援する選手を見つけるきっかけにもなります。

 走りと雰囲気のイメージが全然違う選手や面白い選手も沢山いるので、ぜひ普段から選手のインタビューを見て、好きな選手を見つけてください!

 そして宇都宮ミッド(8~10日)では初日に黒川勇選手(53=栃木)が地元で1年以上ぶりの勝利を挙げ、3連単は18万円超えの高配当となりました。猪野泰介選手の3番手回りで、猪野選手は不発も外のコースを伸びて突き抜けました。

 2月の松戸から戻した昔のセッティングが良いようで、今期は代謝を回避するために確実に点数を上げたい中での1着。このタイミングで、地元の予選で3番手からの突き抜けでの1着は次走、今期につながる大きな1着だと思います。

 準決勝は単騎でしたが4着で決勝に勝ち上がり、決勝は5着。準決勝は単騎、決勝はラインの3番手と厳しい条件で確定板を逃したものの、状態は良さそうで気になっています。代謝について気にする必要がある選手が、決勝で惜しくも確定板を逃すような走りをすること自体がすごいことで、好調と言えると思います。

 毎回期末に向けて、代謝圏内に入る可能性がある選手が仕上げてきて、高配当を出すところも見かけます。今回も黒川選手が決勝に乗ったのは1年以上ぶりで、次走も高配当を狙えそうな選手。今期の黒川選手の戦いに注目です!

☆おおた・りえ 1992年6月22日東京都生まれ、東京大学大学院卒、ミス・ワールド2014日本大会審査員特別賞、同大会2015実行委員長賞受賞、同大会2020日本伝統文化賞。