【ニュースシネマパラダイス】 どうも! 有村昆です。上野動物園のジャイアントパンダ、シャンシャンが中国に返還され、多くの人が別れを惜しみました。最終観覧日(19日)には事前抽選2600人の枠になんと6万人以上が申し込みました。本当に愛されましたね。
パンダは動物園のアイドルですが、なぜここまでシャンシャンが愛されたかというと、上野動物園で29年ぶりに生まれ育ったということも一つの理由だと思います。
ワシントン条約で商業目的での取引が禁止されているため、日本にやってくるパンダは日中共同プロジェクトの目的でレンタルされます。シャンシャンは日本生まれなんじゃないかと思いますよね。しかし、東京都が中国野生動物保護協会と「ジャイアントパンダ保護研究実施の協力協定」を結んでおり、パンダの所有権は中国にあると定められているので返還となりました。
パンダについて知っているようで知らないことって多いですよね。そこで今回はドキュメンタリー「パンダフルライフ」(2008年)を紹介したいと思います。
パンダの歴史は古く、その祖先が地上に現れたのは800万年前で肉食動物だったんです。やがて氷河期が訪れ、多くの動物が姿を消すなかでパンダの祖先は竹や笹を食べて生き延びました。前足は竹をつかむために手のように使えるようになり、体は雪の中で目立たないためか白と黒の模様に変わっていったそうです。進化の中で愛くるしいルックスになったんですね!
本作では中国・四川省にあるジャイアントパンダの研究施設「成都パンダ繁殖研究基地」でのパンダの子育ての様子も撮影しています。パンダはよく双子を産むんですが、育てるのは1頭だけで抱いてもらえなかった赤ちゃんは死んでしまう。なので飼育員が一時的に預かり、お母さんパンダが1頭1頭を育てる交換方式で育児します。
一方で、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドのメイメイは交換方式ではなく、双子パンダのリュウヒン、シュウヒンを育てたそうです。そんな双子パンダが4歳になり中国に返還されるまでの成長と別れも描いています。
一番の感想としてはとにかく癒やされます(笑い)。お子さんと一緒に楽しめる映画なので、パンダのことを学びながら癒やされてみてはいかがでしょうか。
☆ありむら・こん 1976年7月2日生まれ。マレーシア出身。玉川大学文学部芸術学科卒業。ローカル局のラジオDJからキャリアをスタートさせ、その後映画コメンテーターとしてテレビ番組やイベントに引っ張りだこに。最新作からB級映画まで年間500本の作品を鑑賞。ユーチューブチャンネル「有村昆のシネマラボ」で紹介している。













