九州から世界へ――。自転車トラック競技の2024年パリ五輪の出場枠をめぐる戦いが2月23日にインドネシア・ジャカルタで開幕する「ネーションズカップ第1戦」から本格的にスタート。九州地区の競輪選手では女子中長距離で内野艶和(つやか、21=チーム楽天Kドリームス/JPCU福岡)が世界に挑む。
女子中長距離界、次代のエース候補である内野は昨年、本格的に世界を転戦した。振り返ると「テクニック、スピードが違う。余裕が1ミリもつくれない。スキを見せたらやられるぞって感じ。みんなが殺気立っているのがすごく分かります」と、得難い経験ができた。
トラック競技の選手強化を目的に集結した組織であるHPCJC(ハイパフォーマンスセンターオブジャパンサイクリング)などの支援を得て、最新鋭の設備と最高級の環境で自転車漬けの毎日を送っている。
「どんなに強くてもサポートがないと大会には出られない。器材だったり、こういった環境だったり。練習着だって値段を聞いちゃうと、嘘でしょ、って思うレベルで…。お金も時間もポジション、労力とか、かけていただいているのをつくづく感じます」
周囲に感謝しつつ、結果を出すことが恩返し、そして、使命なのは十分に承知している。
パリ五輪の出場枠獲得へ、団体種目チームパシュートのメンバー入りは決定。同種目は五輪ランキング上位10か国に出場枠が与えられ、マディソン、オムニアムの出場権も追随するため落とせない。「レース系の方がいいので苦手なんですが…」と話すものの「迷惑をかけないようにしたい」。ミッション完遂へやるしかない。
1月に21歳になったばかりの若きレーサーの大挑戦――。
「目の前の大会、大会に必死で、まだ遠い先に感じる時もありますけど、着々と近づいているのは確か。意識しすぎてウッとならないように。一個ずつ結果を出していくことが重要なのかな」
きっと見えるはずだ。ツヤカよ! あれがパリの灯だ。













