藤井聡太王将(竜王、王位、叡王、棋聖=20)に羽生善治九段(52)が挑戦する第72期ALSOK杯王将戦七番勝負第3局が28、29日の2日間にわたって石川県・金沢市で行われ95手で先手番の藤井王将が勝利。シリーズの対戦成績を2勝1敗とした。

 将棋は後手番の羽生九段が雁木を採用。力戦調の勝負となったが、藤井王将が1日目の終わりから優位に立つと徐々にリードを広げ勝利した。これで今期の藤井王将の先手番での戦績は25勝(22連勝)1敗。勝率96%という驚異的な数字をたたき出している。

「囲碁・将棋チャンネル」で解説した広瀬章人八段は「一度も悪いところがなくリードを広げた」と感嘆。その言葉通り、形勢を評価するグラフでは先手の藤井王将がゆるやかに上昇していく「藤井曲線」を描いていた。

 広瀬八段は昨年の竜王戦で藤井竜王に挑戦(結果は4勝2敗で藤井竜王が勝利)したが、自身の経験から「後手番で藤井さんと戦うのは本当に大変なんですよ」とその苦労を語った上で第4局に向けて「羽生さんは次の先手番は負けられない。どちらが後手番で先手を取るのかが勝負。藤井さん相手では難しいかもしれないが、羽生さんなら何とかしてくれるかもしれない」と期待を込めた。

 第4局は2月9、10日に東京・立川市で行われる。