放送批評懇談会が選定するギャラクシー賞の昨年12月度の月間賞が20日発表され、「鎌倉殿の13人」「silent」「エルピス―希望、あるいは災い―」のドラマ3本が選ばれた。ほかに「ETV特集『デザインには希望がある~三宅一生のまなざし~』」も受賞した。
日本の放送文化の向上を願い、テレビ、ラジオの番組、関係者を顕彰するギャラクシー賞。12月は4作のうち3つがドラマで、局別ではNHKとフジテレビで分け合う形となった。
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、小栗旬が主人公の北条義時を演じた。「兄宗時の『坂東武者の世をつくる』という理想を受け継ぎ、源頼朝との出会いで学び、自ら権力者となる北条義時の孤独と苦しみがよく伝わってくるドラマ」などと理由が示された。
社会現象も巻き起こしたフジテレビ系「silent」については「切ない恋愛ドラマとしても惹きつけられたが、人と人がわかり合うことの普遍的な困難と希望が描かれたドラマでもあった。生方美久の脚本は、メインの2人(注・川口春奈と目黒蓮)だけでなくその周囲の人々の物語も説得力豊かに描いて秀逸。特に夏帆の演技には何度も感心させられた。言葉では伝わらない空気感を繊細にすくい取った演出も評価したい」。
冤罪やテレビ局の内側に迫ったフジ系「エルピス」もメディアで反響を呼んだ作品。「テレビ局で働く主人公たちが、ある事件の冤罪をめぐって国家権力と闘う物語と思って見始めたが、国家権力に行き着く手前のメディアのなかにこそ闘うべき壁があることが描かれた。劇中で政界や権力組織への激しい視点を随所に入れつつ、この物語が見せたのはなによりもテレビメディアによる辛辣な自己批判であるところが秀逸だった」と評された。
残る受賞作「三宅一生のまなざし」はNHKのドキュメンタリー。












