11月28日に敗血症のため亡くなった俳優の渡辺徹さん(享年61)の妻でタレントの榊原郁恵(63)、長男で俳優の渡辺裕太(33)が5日、都内で会見を開いた。

 郁恵は会見で、夫が亡くなった経緯を説明した。徹さんは11月19日、仕事で秋田を訪れ、微熱があったため新型コロナウイルスの検査を受けて陰性を確認。郁恵は翌20日、車に徹さんを乗せて病院に連れて行ったが、当初は楽観視していた。

 郁恵は病院敷地内で停車する場所を間違え、そのまま「降りてお父さん、歩いて」と車から降ろす「いつも通りの雑な扱い」をしたという。

 医師から病状を説明されても、「そんなに実感がないというか…」とピンとこなかったそう。夫のことを「不死鳥のような人」と思っており、医師の説明を「聞き流すような形」だった。

 だが、徹さんの意識は遠のき、体調も悪化してICU(集中治療室)へ。日に日に弱っていく姿を見て、郁恵も死期を悟った。

 死去前日27日には「心臓は止まっていたと思う」。翌28日に「『お父さん、ご苦労さまでした』というふうな瞬間を迎えさせてもらった」と最期をみとった。

 徹さんの死去は「思いもよらないことだった」と心境を明かした。

 それもそのはず。徹さんは世間的には大食漢のイメージが強いが、近年は〝検査オタク〟で健康に人一倍気を使っていたからだ。30歳で糖尿病を発症したのを皮切りに、虚血性心疾患、すい炎にかかり、昨年には大動脈弁狭窄症の手術を受け、節制した生活を送っていた。

「徹さんは体温や体重、血圧などを毎日計測してアプリに入力するなど、健康管理していたそうです。医師とこまめに連絡を取り、2~3か月ごとにいろんな検査を受けてもいました。郁恵さんももちろんそれを知っている。だから(20日に)医師から病状を説明されてもピンとこなかったんだと思います」(テレビ局関係者)

 たばこはすでに止めている。飲酒も毎日ではなくたまにで、1日1~2杯ほどで満足するようになったという。

 会見では努めて気丈に振る舞っただけで、最愛の夫の急死は簡単に受け止められない。会見に応じたのも、週刊誌に追いかけられるのを避け、自身の口できちんと説明したかったからだという。

 告別式はこの日、しめやかに営まれた。

【会場で流れたヒット曲】郁恵、裕太とも会見で涙を見せることはなく、努めて明るく振る舞った。2人が会場を出る時には、徹さんのヒット曲「約束」(1983年)が流れた。裕太の意向だという。「徹さんはカラオケで、よく『約束』を自分で歌っていた。その辺にある台を持ってきて、自分のお手製のステージを作って歌っていました」(芸能プロ関係者)。徹さんを送るのにふさわしい一曲だ。