【直撃!エモPeople】デビュー40周年を迎えた歌手の早見優が“今と昔”を大いに語ってくれた。今年はアニバーサリーアイテムを次々とリリースするなど精力的で、10月12日にはCD3枚組のベストアルバム「Affection~YU HAYAMI 40th Anniversary Collection~」も発売。「花の82年組」としてデビューし、多くのファンをつかんだ昭和世代のアイドルが、デビュー秘話から同期の中森明菜との関係、恋愛事情までを明かしてくれた。

 デビュー40周年を迎えた今も早見の笑顔はハワイの太陽を感じさせる。
 1983年に自身が出演したコカ・コーラのCMで披露した健康美が早見のイメージを印象付けた。CMで使用された「夏色のナンシー」がヒットし、この年のNHK紅白歌合戦に出場。一躍トップアイドルの仲間入りを果たした。

 夏色のナンシーは早見の代表曲として多くのファンの記憶に刻まれている。「まさか50代になって夏色のナンシーを歌っていると思わないですし。でも、夏色のナンシーをお客様の前で歌うと気持ちだけでも若返るので聞いてくださる方も青春を思い出しながら聞いてくれてるのかな。いい楽曲を書いていただいて感謝の気持ちでいっぱいです」

 3歳から14歳までグアムとハワイで過ごした。当時の生活について「ローラースケートがはやっててワイキキビーチ沿いを滑ってましたね」と笑顔を見せる。
 そんな早見がアイドルになったきっかけはサンミュージックの現社長・相澤正久氏との出会い。ハワイの三越でモデルにスカウトされ、知人を通じて相澤氏と会うことになった。歌手志望だったこともあり「アカペラでメリーさんのひつじを歌ったら『そんなに音も外れてないからサンミュージックのオーディションに来る?』って声をかけてくださって」。

 2週間後に日本でオーディションを受け合格し、生活が一変する。14歳で親元を離れることになったが「10代だから、そんなに覚悟とかもなくて『楽しそー!』って来た感じでしたね(笑い)」。しかし、ホームシックになったことも。「帰りたい」と手紙に書くと「おばあちゃんが『頑張るって言ったんだから頑張ってきなさい』って。そしていつも祖母がつけてる香水を手紙にシューってスプレーしてくれたんですよ。(封筒を)開けた瞬間に『あ、おばあちゃんのにおいだ』と思ったのを覚えています」。

 現在は2人の娘を持つ母となり、娘たちは海外に留学中。普段はリアルタイムに連絡を取り合っているが「たまに郵送で香水をつけるとめちゃめちゃ喜びますよ。『いやー、ママのにおい』と言って(笑い)」。当時の早見のように娘たちも喜んでいるようだ。

 においには思い出を呼び起こす効果がある。今回リリースするベストアルバムも80年代のにおいが漂う。これまでのヒット曲に加え、新曲3曲を収録。娘のありささん、かれんさんと作詞、歌唱した「make lemonade」、アン・ルイス作詞の「Your Last Woman」。そして野村義男作詞で森口博子、同期の松本伊代と歌う「今が一番好き」。

 早見がデビューした82年は、松本の他に中森明菜、小泉今日子、石川秀美、堀ちえみらがいるアイドル豊作の年。改めてその「花の82年組」について問うと「戦友だと思いますね。当時は秀美ちゃんが同じ時に新曲を出すと『よし、負けないぞ』と思うんですけど、でも口を利かないかというとそうでもないし。『秀美ちゃん、新曲イイね』って言うと『優もイイね、頑張ろうね』みたいなそんな感じでしたね」。

 先日、活動再開を表明した中森についても「ワクワクなんですけど」と目を輝かせる。アイドル時代は番組で共演する機会も多く、仲もよかった。当時の中森について「ちょっとおもしろい子」と印象を語る。雑誌の取材で82年組がスタジオに集まった際に「明菜ちゃんだけ来ないんですよ。私が探しにいったら、(入り口で)しゃがんでるんです。『どうしたの』って聞いたら私を見上げて『靴をね…。揃えてから行くから…』って。『何やってんのよ。いいわよ、早くいらっしゃいよ』って(笑い)」。月と太陽のような対照的な存在ではあるが、相性はよくプライベートでも遊ぶ仲だったという。

 気になる恋愛についても「もちろん好きな人はいました。たまにお電話する人はいましたけどデートとかは時間もないですしね。忘れちゃった感じ」とはぐらかされてしまった。「お付き合いしていなくても『今度、アルバム出したんで聴いてください』って言われて。家に帰って聴いてみると歌詞カードに『電話してね』ってメッセージが入ってたり。ドキドキしちゃいますよね(笑い)」

 変わらない美の秘訣を尋ねると「よく寝て、よく運動してストレスをためないこと」だという。「仕事が好きなので仕事できることが一番ストレスにならないかもしれないですね」

 8月には所属事務所から独立。「コロナで友達やファンの皆さんにも会えなかったので、ライブ活動をもっともっと積極的にやっていきたいと思います」と意気込む。早見の笑顔はますます輝き続けそうだ。

 ☆はやみ・ゆう 日本生まれ。3歳から14歳までをグアム、ハワイで育つ。1982年に歌手デビュー。「夏色のナンシー」などのヒット曲がある。バイリンガルと国際感覚を生かしテレビ、舞台などで活躍。上智大学比較文化学部日本文化学科を卒業。2008年ワインエキスパート認定。18年にダンスフィットネスZUMBA(R)のインストラクター資格取得。NHK WorldやNHKラジオ「深夜便ビギナーズ」のレギュラー出演中。22年にはデビュー40周年を迎え、ベストアルバム「Affection~YU HAYAMI 40th Anniversary Collection~」を発売。