芸人のブチギレ氏原が世界一の“偉業”を達成した。ユーチューブのスーパーチャット(スパチャ=投げ銭)のデイリーランキングで世界1位になったのだ。氏原とは何者なのか――。

 氏原は相方のサカモトと運営するユーチューブチャンネル「GGチャンネル」で、宮迫博之ふんする「轟さん」をゲストに迎え21日、生配信を行った。そこで飛び交ったスパチャはなんと100万円に迫る金額で、見事に世界トップに輝いた。氏原は「昨日の轟さんとのキレる生配信、スパチャ額世界一だった」とツイートした。

 芸人としてなかなか芽が出なかった氏原を一躍有名にしたのはティックトックだ。約2年ほど前、いろいろなものにキレてツッコむという芸がウケて、いまやフォロワーは50万人近く。ユーチューブチャンネルのフォロワー数も約20万人だ。

「自分が芸人や漫才やっててずっと結果出なくて。その最中に芸人界ってめちゃめちゃレッドオーシャンな場所だなと。ちょろっとやって勝てる世界じゃないなと。テレビとかをメインで目指すよりもこっちの方が広がっていくなと思った。テレビも出れたら出たいですけど」(氏原)

 芸人としてある程度の成功を収めた人がネットの世界でも人気になった例は多い。一方で氏原のようにほぼ無名の段階からのし上がるのは珍しい。今ではコメントにキレツッコミしてほしい視聴者からスパチャがどんどん飛んでいる。

 もちろんまだまだ満足していない。目指すは芸人を志した時から変わらず、テッペンだ。「今までと同じ目標で、(芸人の王道から)方法を変えてトップを取りたい。ユーチューブの切り抜きも始めて、去年ひろゆきさんが20数億回と言ってるので、そこに到達できたらいいなと。あとは全てにキレる生配信を日本武道館で。ユーチューブをやってて思ったんですけど、やはり目の前で笑い声を聞きたい」

 キレ芸界には、カンニング竹山ら偉大な先輩がいる。氏原は「自分の中では自分を出したらキレていたという感じなので、あんまりほかの人を意識したことはない。ただそういう人たちとの差別化はしていこうかなと。必ず成功するつもりでやっていきます」

 キレ芸界に新たなスターが誕生した。