あれほど人気があった小泉進次郎環境相(39)の神通力はいずこへ――。自民党総裁選(8日告示、14日投開票)で、進次郎氏が支持を表明していた河野太郎防衛相(57)は1日、あっさりと不出馬を表明した。さらにこの日、党総務会に「異議あり」と乗り込んだが、覆ることもなく空回り。人気絶頂期の面影はもうない。
最近の自民党総裁選といえば、進次郎氏の態度表明が一つの注目点だった。2012年と18年では石破茂氏に投票していたが、当時は人気があった小泉氏が誰に投票するのか注目された。本人もそれを分かっていたのか、投票直前まで誰を支持するか表明せず、もったいぶらせたものだ。
ところが今回は、安倍晋三首相の辞意表明から2日後の先月30日、自らの不出馬表明とともに「河野さんが出るというのであれば、応援したい」と、早々と宣言した。だがこの時点で、河野氏の出馬はハードルが高いとされたうえ、菅義偉官房長官の出馬情報も伝わっていた。
このため、永田町では「進次郎氏は菅氏のおかげで閣僚になれたのに恩をアダで返すのか」「菅―河野―進次郎はいずれも神奈川県選出。神奈川ラインで総裁選を有利に戦う仕掛けでは」「09年の総裁選でも、進次郎氏は河野氏を支援している。河野氏の名前を出すことで次の次を見据えて、格上げさせる狙いでは」とさまざまな臆測が飛び交った。
結局、翌日には麻生太郎財務相が河野氏に出馬を見送るよう要請。河野氏は1日、「出馬しません。次、頑張ります」と表明するに至った。これには党内でも「進次郎氏の早過ぎた支援表明は何だったのか」(党中堅議員)と拍子抜けする声が上がった。
これだけでない。進次郎氏は総裁選の投票方法を巡って、全党員が投票するように訴え、方法を決める1日の総務会には自ら乗り込んだ。現役大臣の総務会出席は異例で、周囲をあぜんとさせたが、投票方式が覆ることはなかった。
「より多様な党員の声、国民の声、それが反映されるような自民党をつくっていくスタートにしたい」と進次郎氏は“半歩前進”と評価したが、党内では「単なるパフォーマンス」と揶揄された。
党関係者は「父親の純一郎元首相もそうでしたが、小泉家は“直感”の人たち。進次郎氏も以前から、深く考えているというよりも直感で動いていた。以前は政局勘も冴えわたっていたが、今回の河野氏支持は“政治オンチ”と言われても仕方がない」とバッサリだ。
昨年8月に滝川クリステルとの電撃婚を発表後、数々のスキャンダルが噴出した小泉氏。各世論調査での「次の首相」ランクでは上位に入っているが、それとは裏腹に若手を中心とした党内人気はガタ落ちしている。
「このままでは妻の滝クリが〝サゲマン〟呼ばわりされてしまう。家庭内マウンティングで彼女は頂点で、進次郎氏は飼っているペットの犬以下。このままではさらに頭が上がらなくなってしまう」(政界関係者)
最近、進次郎氏は取材が少ないことをぼやいているという。総裁選で話題を振りまき「かつての栄光よもう一度!」とアピールしたいところだが…。












