厳しい稽古にも、マツケンにも負けない! 大手芸能プロ「ホリプロ」に所属する女優の吉柳咲良(きりゅう・さくら)が、15歳とは思えぬ負けん気を見せつけた。

 吉柳は2016年の「第41回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でグランプリを受賞して芸能界入り。翌17年にミュージカル「ピーターパン」で10代目の主演に抜てきされ、話題になった。「ピーターパン」の主演は現在も務めている。

 吉柳はこの3月で中学校を卒業。学校は新型コロナウイルス感染拡大の影響で休校になったが、卒業式は無事に行われた。23日、制服姿で取材に応じた吉柳は卒業証書を片手に登場。「あっという間だった。学校も私生活も充実していたからかな」と3年間を振り返った。

「ピーターパン」は今年8~9月に上演予定。自身にとって4年目になる今回の公演は演出が代わり、森新太郎氏が手がける。「今までとは全く違うものになる。初心に帰って、一から新しく作り直すと思う」と吉柳は引き締まった表情で話した。

 森氏の稽古は厳しいことで知られるが「不安というか、ちょっと森さんに対して怖さを感じている(笑い)。負けじと、ぶつかっていきたい。この3年間の経験は私の中に残っている。どんなに怒られても自信を持って出していきたい」。

 負けん気の強さは折り紙付き。劇中でピーターパンと対立するフック船長は、今回から松平健が演じる。最初は「予想を超える圧があった」と大ベテランの貫禄に驚いたそうだが、「フック船長に勝たないと!」と舞台上では、ひるまずにマツケンにぶつかるつもりだ。

 初代のピーターパンは榊原郁恵、その後も高畑充希など名だたる事務所の先輩たちが名を連ねている。吉柳もいつか“ホリプロの看板”になれるか?