元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が13日、「めざまし8」(フジテレビ系)に出演し、米国が原子力空母「エイブラハム・リンカーン」などを日本海の朝鮮半島近海に配置したことについて言及した。

 番組ではロイター通信が報じた、米海軍の空母配置を紹介し、米政府当局者は「日本の自衛隊と演習をするため」とし、地域の同盟国やパートナー国に安心感を与える狙いがあるという。韓国の聯合ニュースによると、米空母が日本海に展開するのは2017年11月以来、4年5か月ぶり。

 北朝鮮が今月15日の故金日成主席の誕生日「太陽節」、25日の朝鮮人民革命軍創設90年の記念日にあわせ、核実験やミサイル発射などの挑発行為を行う可能性を視野に入れた配備ともみられている。

 番組MCの俳優・谷原章介は「ウクライナの情勢が緊迫化しています。北朝鮮にプレッシャーをかけるという面もあるのかもしれませんが、ロシアに対する行動というのもあるんでしょうか」と質問。これに筑波学院大学の中村逸郎教授は「手薄になりがちなので欧州とアジアと両方(を警戒する)ということだと思う」と解説した。

 谷原がさらに「国防の観点でエイブラハム・リンカーンがどこにいるかというのは明かせないということですが、朝鮮を視野に入れて日本海側に回るというのは相当大きな圧力になるんですか?」と話を向けた。

 若狭氏は「結果的には圧力になるとは思うんですが、問題は北朝鮮はウクライナの問題があったとしても全く意に介さず、我が道を行くという国だと思うので、その意味ではこういうことによって北朝鮮をより刺激することになりかねない。ただ、力には力を持ってという考え方も一つはあると思いますので、米国の今の戦略というのは良しとすべきだと私は思います」と見解を示した。

 谷原は「西側の緊迫が日本の周りにも及んできている」とまとめていた。