俳優の甲本雅裕(56)が2日、都内で行われた主演映画「高津川」(11日公開)の公開前舞台あいさつに出席した。
同作は島根県出身の錦織良成監督が、同県の清流「高津川」流域を舞台に、自然や文化、そこに根ざす仕事を大切にしながら暮らす人々を描く。
2019年11月に先行公開された中国地方で反響を呼び、翌20年に満を持しての全国公開を前にコロナ禍で約2年延期になった。
甲本は「本当に待ちましたね、長かった。ベストな状況で見てもらいたくて。僕はベストな時期に公開できると思うので、皆さんに宣言していきたい」と話した。
1989年に劇団「東京サンシャインボーイズ」に入団し、芸能活動をスタートさせたが、長いキャリアで今作が映画初主演となる。
甲本は「台本を読み終わったときに主役なんだと(気づいた)。マネジャーから台本を渡されただけだったので、読み終わった後に『主役じゃないか』と言ったら『そうですよ』と。人が初めて主役するのに、そんなに簡単なんだと」と苦笑い。それでも「気楽に見ていただきたい。特別な思いを乗せてやったわけではなくて、自然とそうなったらいいなと思って演じてました」と明かした。
甲本の娘役を演じた大野いと(26)は「延期から2年たって、公開が迎えられて本当にうれしい気持ちでいっぱいです」としみじみ。撮影を振り返ると、涙で声を詰まらせながら「たくさんの島根県の人たちが支えてくださって。エキストラの方がおにぎりやメロンを差し入れてくださったり、たくさんの支えがあってできあがった映画。みんなで作ったんだなと思うと、感慨深くて幸せ。温かくて思い出すと…。思い出すと、温かくてうれしくなってきて…」と感謝した。
ヒロイン役を務めた女優の戸田菜穂(47)は「この日を待ち望んでおりました。2年待ったんですけど、コロナ禍の今だからこそ皆さんの心に響くのではないか。本当の豊かさ、幸せってなんだろうって心を振るわせていただけたら本当に幸せです」と語った。
最後のあいさつで、甲本は「本当にいろんな大変なことも制限も多い。心もいっぱいいっぱいでギュウギュウになっていることと思います。そういう中で、僕たちのできることはいっぱいいっぱいのところに、少しでも隙間を空けることができる可能性がある仕事だと思ってます。もし隙間ができたら、楽しいことで埋めていただけたら」と訴えていた。
舞台あいさつには、田口浩正、錦織良成監督も出席した。












