沖縄出身の2組の家族バンド「ゆいがーる」が7日、都内で行われた「六本木おきなわ芸能フェスティバル2021~いちゃりばちょーでー祭~」でミニライブを開催した。

 2022年は沖縄が本土に復帰して節目の50周年を迎える。タイトルの「いちゃりばちょーでー」は沖縄の方言で「一度会えば皆兄弟、一期一会」を意味する。

 戦後の復興に貢献した芸能の力を伝えていくべく、伝統芸能と現代の芸能を融合させたステージとなった。1部は琉球王朝時代から続く沖縄伝統芸能、2部ではゆいがーるが「カンヒザクラ」など11曲を披露。戦後の復興に貢献した芸能の力を伝えていくべく、伝統芸能と現代の芸能を融合させたステージを展開し、ラストは来場客と一体になってカチャーシーを踊り温かいクライマックスを迎えた。

 リーダー・SHOKOは「たくさんの方に沖縄を堪能してもらえたと思います。来年復帰50年を迎える故郷沖縄。琉球王朝時代から続く沖縄伝統芸能は本当に素晴らしく誇らしく、そして守り続けていかなければいけないと強く感じました。大先輩方のステージを拝見し、改めて続けることの大切さが身に染み、沖縄に生まれたことを心から感謝した一日となりました」と感謝のコメント。続けて「来年は、小さな活動をコツコツ大事にし、様々な場所へ訪れ、ゆいがーるの発信する沖縄や、今を歌とゆんたく(話)で届けていきたいです」と意気込んだ。

 ゆいがーるは「世界にエコを民衆の心に平和を、生活に琉球人の知恵を」を伝えるべく活動。2017年から海外での演奏活動も始め、18年から米ツアーをスタートした。今年の夏には介護ケア施設を50施設訪問し、コロナ禍で寂しい思いをしている施設の方々に笑顔と歌を届けた。