【今週の秘蔵フォト】1970年代前半、カリスマ的アイドルとして圧倒的な人気を誇ったのが南沙織(現・篠山紀信夫人)だった。調布のアメリカンスクール在学中の71年に「17才」でデビュー。54万枚の大ヒットを記録し、一気にスターとなる。沖縄出身で、独特の清純さとエキゾチックさは当時の男性ファンをとりこにした。

 同年にレコード大賞新人賞を獲得すると、その後も「純潔」「色づく街」「ひとかけらの純情」などヒット曲を連発。75年には「人恋しくて」でレコード大賞歌唱賞を受賞。その翌年の76年11月14日付の本紙で、全盛期にあった南はインタビューに応じている。当時22歳、上智大国際学部3年生だった。多忙を極める中、大学出席率は80%を超えていたという。

「レポート提出が大好きなの。夜、部屋でコツコツとタイプライターを打っています。でもクイズ(小テスト)の日を忘れて大慌てすることもあるんですよ」とはにかんだ笑顔を見せつつ「誰の世界でもない自分の世界で生きられたら最高。でもそうもいかないから、よりポリシーを大事にしないと。でも逆に他人の世界に溶け込んでいくことができないのよね」とデビュー当時とは違った大人の表情で語った。

 恋愛については「私だって好きだった人もいるけど、芸能界にいるといろんなケースがあるから…。いつになるか想像したこともないけど、結婚するなら絶対に自分の頭が上がらない人がいいわ。浮気は絶対ダメよ!」と笑顔を見せた。

 この言葉通り、南は2年後の78年、学業に専念するため、突然に芸能界を引退。79年には巨匠カメラマンの篠山氏と電撃結婚する。90年代には一時的に歌手活動を再開するが、以降は芸能活動を停止してしまった。今でも「シンシア」の愛称を聞くと胸がときめく方も多いはず。
「17才」を歌う当時の南は、今見ても天使のように美しい。