◇高橋竜矢(23)広島支部121期
10月のからつルーキーシリーズでデビュー初優勝を飾った。「素直にうれしいです。それなりに優出(8回)させてもらって、なかなか結果が出せなかった。ただ、からつはいい方向に向いて流れを引き寄せられた」と振り返った。
2020年後期にA2級に初昇格。来年1月からスタートする22年前期もA2と4期連続でA級をキープしている。ただ、この間も公私ともに苦難の連続だった。「今年は勝率のないエンジンばかりを引いていた。調整にも苦労しましたね。さらに1着を取りたい気持ちが強くて変な方向に向かっていた。それ以外にも交通事故を2回も起こした。レースでも事故が多くて消極的になっていた。前厄の年なので何をしても〝ダメだ〟と思うようになってましたね」
そんな時は、やはり神頼みだ。何か所も神社を回り、最後はホーム水面のボートレース宮島の対岸にある世界遺産・厳島神社を参拝した。「家族と宮島に行ってご祈とうしていただきました。そこから僕の調子が上がってきたと思います」と厄払いに成功した。
レースに対する取り組み方も少し変わってきた。「前までは派手なターンを心掛けていたが、こけないようボートを安定させて乗るようにした。それに優出したまるがめから回転を上げて行き足をこさせる調整に変えた。行き足がきたことにより安定して早いスタートが行けるようになった」。この方向転換はすぐに結果につながった。まるがめの次の多摩川でも優出。そして2走前のからつでの初Vにつながった。
どんな苦しい状況でも常に支えとなったのが夫人の存在だ。「やまと(養成所)を卒業してからなので出会って4、5年ですね。1年前に結婚しました。苦しい時でも励ましてくれるし、自由にさせてもらっているのでありがたいです」と感謝の言葉しかない。
次の目標はやはりA1昇格。支部は違うものの親交がある後輩の畑田汰一にも刺激を受けている。「優勝した時にLINEをくれてうれしかった」とニッコリ。「僕は安定してターンすることですね。課題を挙げればキリがないくらい。スタートの質だったり、ターンの精度を磨きたい。全部が揃って完璧にできたらA1に上がれる」と表情を引き締める。
早くからポテンシャルの高さを見せて将来を期待されてきた逸材。〝本格化〟は時間の問題だ。
☆たかはし・りゅうや 1998年2月19日生まれ。広島支部の121期生。広島県出身。2017年11月の児島でデビュー。18年1月の芦屋で初白星。21年10月のからつで初優勝。同期は沢田尚也、中村かなえ、梶山涼斗、来田衣織ら。












