◇2018年賞金女王 小野生奈(32)福岡支部103期

 ボートレース芦屋のGII「第5回レディースオールスター」が23日に開幕する。ファン投票で選出された人気女子レーサーが集結。花咲く春の到来を前に華麗な女神たちが水面で激しい戦いを繰り広げる。注目は2018年賞金女王・小野生奈、2019年賞金女王・大山千広、2020年賞金女王・平高奈菜という3人の歴代女王だ。直前連載の第1回は地元水面での活躍を誓う小野生奈に迫った。

 2008年11月8日=初出場
 2010年5月6日=初勝利
 2014年2月6日=GⅠ初出場(九州地区選手権)
 2017年8月6日=GⅠ初優勝(レディースチャンピオン)

 ボートレース芦屋は数々の節目を経験した思い出の水面だ。「ゲンはいいですね。デビューも初1着もGⅠを勝たせてもらったのも芦屋。練習もよくさせてもらった。思い出もあるし思い入れもある水面ですね」としみじみと振り返る。

 優勝はレディースチャンピオンの1回。通算86優出のうち芦屋では6回と他場と比べて際立った結果を残しているわけではない。ただ2013年のクイーンズクライマックスシリーズ、2017年のプレミアムGⅠレディースチャンピオン、2018年のGIIレディースチャレンジカップで優出と芦屋の大舞台ではしっかりと成績を残してきた。デビュー、初勝利の地ということも加わり小野=芦屋というイメージが強くなっているのだろう。
 
 2016年5V、17~19年は毎年3Vとコンスタントに優勝を積み重ねてきたが昨年は1Vとやや物足りない数字。それでも昨年12月の浜名湖クイーンズクライマックスで準Vと存在感をアピールした。「リズムは普通ですね。今年はまだ優勝はできていないけど、かといって勝率を大きく落としている訳でもないし、自分なりには走れている」と自身の力をしっかりと発揮できる状態はキープしている。

 ファン投票4位で初日ドリーム戦は4号艇。「ありがたいですね。本当に…」。思い出が詰まった地元水面でファンへの感謝の気持ちを込めて躍動する。