ボートレース平和島のSG「第35回グランプリ」は17日から賞金ランクトップ6が出場する「トライアル2nd」が開催される。大注目は賞金ランク1位を突っ走る峰竜太(佐賀=35)だ。

 2020年は10月終了時点で13V。2021年前期適用勝率(選考期間=20年5~10月)でも8・90と、この時点までは文句なしの成績だった。ところが、11月に入ると一転、急失速したのは否めない。とこなめ67周年記念では途中帰郷。続く津68周年記念、蒲郡SGチャレンジカップは連続で予選落ちするなど、あれほどだった勢いが止まった感もある。

 これまでの峰は、他選手とは違う調整方法で勝ってきたタイプ。普段は乗り心地に関しては自身の操縦技術でカバーしつつ、徹底した〝舟足重視〟の調整でレースに臨んでいる。それだけに、ちょっとしたことでリズムを崩すと、モロい面があるのは仕方ないとはいえ「カッコつけていえば〝宿命〟だと思う。強くなりすぎて警戒されている」とあって、先々を見据えれば、何としても乗り越えたい壁となっている。

 幸い今節は2nd組の中でも好エンジンをゲット。不振脱出を意識しつつ「ペラを乗りやすく叩いた。反応があったし、足の比較でもいい感じだと思う。日増しに自分のが良くなっている気がする。新しい面が引き出せると思う」と、いつもと調整を変える形にはなっているが、舟足、乗り心地ともに、自信満々の仕上がりで臨めそうなのは何よりだ。

 17年10月のSGダービー以来の参戦となる平和島プールだが「できるターン、できないターンを試して、初日(15日)くらいからいいターンができるようになってきた」と心配無用。

 最高のパフォーマンスさえ発揮できれば、おのずと結果はついてくるはずだ。