大日本プロレスのアブドーラ・小林(44)が16日、〝邪道〟大仁田厚(63)を踏み台に世界進出の野望をブチ上げた。

 大仁田が立ち上げる新団体「FMW-E」の旗揚げ戦「インデペンデンス・デイ」(7月4日、神奈川・鶴見青果市場)に参戦を熱望。自身のSNSで「家から9分。すぐ行けるぞ」とツイートし、大仁田も快諾の構えだが、小林は「OKなら早く返事を出して」とやる気満々だ。

 出場が決まれば、大日本のデスマッチ王として確実に存在感を示す。デスマッチ第一人者の大仁田をリスペクトしているが「僕も結構、特殊な試合やってるけど、プロレス知っている人からしても『あの大仁田厚みたいな試合やる人』と言われるし(目の上の)たんこぶ。僕もこの業界でまだまだ生きていこうと思うんで、たんこぶを排除しないと」と予告した。

 さらに世界配信される旗揚げ戦を、自身の名を世界に広めるチャンスとみており「初めてアメリカに行ったとき、飛行機トラブルがあって、詳細を聞こうと『ジャパニーズ スピーク プリーズ』と言ったら、なぜか中国人(の通訳)が出てきて、ちんぷんかんぷん。もしそこで顔が売れていたら、きっと現地の人も『あれ、お前、あの小林じゃないか』ってなって、VIP待遇してくれていたはず」と、何だかよくわからない思い出を根拠に説明する。

 とにかく新団体での電流爆破戦出場は優先事項だ。「利用されてもいい。俺も泥水をすすってますからね。邪道の毒には負けませんよ」と、大仁田への対抗心をあらわにした。