歌手の氷川きよしが15日、福岡県の博多座で行われた「氷川きよし特別公演」の初日を迎えた。

 東京・明治座を皮切りに、大阪・新歌舞伎座、福岡・博多座、愛知・御園座という4大都市の劇場で展開する「氷川きよし特別公演」で、地元・福岡での公演が開幕した。

 第一部では「ケイト・シモンの舞踏会」と題し、氷川の演じる若者・子門慧音(しもん・けいと)が18世紀フランスにタイムスリップし、激動の時代を生きる人々との交流を経て成長していく物語になっている。この舞台でジャンヌダルクや、マリー・アントワネット風の豪華衣装6変化が見どころだ。

 氷川は「奇跡のチームワーク、数を重ねるたびにパワーアップしている。この舞台は笑いあり、涙あり、そして華やかさあり! この舞台を通して元気を届けたい」。マリー・アントワネット風のロココ調ドレスでの登場には、客席からひときわ大きな拍手が沸いた。

 第二部では「氷川きよしコンサート2022 in 博多座」と題し、「群青の弦」に始まり「箱根八里の半次郎」「白雲の城」などの代表曲や、7月に発売した新曲で、原点回帰の股旅演歌「甲州路」を熱唱。さらには福岡にちなんだご当地ソングの「無法松の一生~度胸千両入り~」を披露した。

 氷川は「故郷・福岡から始まった歌手活動23年間で、自分をつくってくれた歌で感謝を届けたい」と地元・福岡での博多座初座長に並々ならぬ思いを語った。そして「劇場はテーマパーク、こだわりの世界観を楽しんでほしい」という思いから、博多座公演では氷川監修でカフェの空間デザインや「ふるさとkiinaカレー」やスペシャルドリンクにもこだわりを見せている。