「亜麻色の髪の乙女」で知られる歌手・島谷ひとみ(41)が、新型コロナウイルスの抗原検査サービスを手がける「株式会社I Check(アイチェック)」の社外取締役に8月16日の取締役会で承認され、就任。同社の金子賢一社長が5日、FM NACK5で放送中の森田健作の番組に出演し、その経緯を明かした。

 ここ1~2年、各企業では女性芸能人や女子アナを社外取締役に起用するケースが目立っている。SBIホールディングスでは元TBSで現在はフリーアナの竹内香苗、コーセーは元フジテレビのアナウンサーで現在は弁護士として活動している菊間千乃、そして日本郵政では、NHK「クローズアップ現代」でキャスターを務めた国谷裕子、さらに今年3月には女優の酒井美紀が「不二家」の社内取締役に就任している。

 今回、島谷を社外取締役として招き入れた「I Check」は新型コロナの感染者が拡大する中、昨年12月に設立。コロナウイルスの抗原・抗体検査キットをネット販売するなど業務を拡大。最近は保健所や医療機関とも連携した、国内では初めての抗原検査とPCR検査を一体化させたキットのサービスも展開して業績を大幅に伸ばしている。

 森田の番組「青春もぎたて朝一番!」に出演した金子社長は「コロナ禍の中でライブやスポーツが苦境に立たされていることに胸を痛めてきた。そのような中で、苦しんでいるスタッフなど関係者を救いたいと、寄付を募っていたところで島谷さんと出会った」と説明。

 そして「安全で安心なライブができることが私の願い。そう言った部分で、島谷さんとは非常に共鳴する部分があった。今後は私たちの広報活動にも積極的に協力してもらいたい」と期待を寄せた。

 そんな金子社長に、森田は「エンターテインメント業界の視点ではありますが、そういった考えは他にも広がっていく。しかも女性でもあるので、幅広い意見が出てくると思う。女性の社外取締役が増えることは将来の日本にとっても有意義なこと」と評価していた。

 ちなみに現在、SHOW―YAの寺田恵子が同社のCMに出演している他、SKE48がアンバサダーとして起用されている。