おおたわ史絵氏がジェネリックの死亡事故に言及「医師はこんな事故が起こると不安に思っていた」

2020年12月13日 13時31分

おおたわ史絵氏
おおたわ史絵氏

 医師のおおたわ史絵氏(57)が12日、ブログでジェネリック(後発医薬品)の死亡事故に言及した。皮膚治療薬(経口薬)も睡眠導入剤の成分が混入し、この薬を服用していた患者1人が死亡した。薬を製造した製薬会社が11日発表した。

 皮膚治療薬に向精神薬に使用されるベンゾジアゼピンが混入されていた問題についておおたわ氏は「水虫の薬でまさかベンゾジアゼピンが混入しているとは誰も予想しないです」と驚きを隠せない様子だ。

 その上で「患者さんが命を落とすとは…ジェネリックと言う選択肢がこの国に現れてから ずっと不安でした。多数の工場やメーカーが参入するほど、監視の目が行き届かなくなるからです。『全く同じ成分ですよ』と思わせた宣伝文句にも大きな問題があったと思う」とジェネリックの問題点を指摘した。

 ジェネリックは先発医薬品と全く同じものだと認識している人も多いが「私は患者さんに聞かれたときは必ず『有効成分は同じ配合ですが、材料も工場もそれぞれ異なるところで作られています。だから厳密には効き目や副作用には違いがあると思います。いいものもあれば、そうでない面もあるかもしれません』と説明しています」と必ずしも同じものではないことを解説。

 価格が安いのも事実だが「お金を払う患者さんにとっては値段は重要ですから、ジェネリックを選ぶ自由はあります。ただこの自由が問題です」という。

 最大の問題は「1つの薬に対してジェネリックは5つも10も存在することがあります。そのどれを選ぶか?選択権は患者さんにはありません。実は我々医者にもありません。選択権を持っているのは薬局です。どこのメーカーのジェネリックを採用するかは薬局の裁量にかかっています」という点だという。

 続けて「薬剤師さん達もそれぞれ情報を吟味しながらジェネリックの採用に踏み切っていることと思いますが、今回のような工場側の不正があると薬局側も大変困惑するでしょう」と今回の問題の影響を懸念している

 その上で「みんな被害者です。ジェネリックと言うお財布に優しい自由。聞こえはいいけれど、医者も患者も選択権を持っていない それが本当に自由なんだろうか?我々医師はみんな いつかこんな事故、事件が起きると不安に思っていました。これ以上、不幸が続きませんように」と結んでいる。

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