ワンピースに配慮? 「鬼滅の刃」最終巻初版395万部の〝妙〟

2020年11月29日 05時16分

漫画「鬼滅の刃」コミックス最終23巻の書影ⓒ吾峠呼世晴/集英社

 社会現象となっている人気漫画「鬼滅の刃」のコミック最終23巻の初版発行部数が395万部になることが決定した。発売日は12月4日。

 これでシリーズ累計発行部数が1億2000万部(電子版含む)を突破。同日には「鬼滅の刃 外伝」も発売され、こちらもスピンオフ作品史上初の初版100万部を発行するという。

 鬼滅ブームはとどまるところを知らないが、最終23巻の初版395万部は少々据わりが悪い気も…。どうせならすっきり初版400万部にしても良かったのではないか?

 この疑問に大手出版社の幹部社員は「初版部数は市場リサーチと販売店からのオーダーなどを分析してはじき出されます。その結果が395万部ということなのでしょう」と話す。

 一方でこんな意見も…。

「話題作りするなら、初版395万部でいっておいて、重版かけて400万部超え。そこで再びニュースにするのがオイシイやり方だと思いますね。『重版』というワードは『売れている』という印象を植え付けますから」(中堅出版社幹部)

 最初から重版を見越して発行部数を算出する社もあるほどだ。

 これまでの初版発行部数1位は、12年8月に発売された尾田栄一郎氏の「ONE PIECE」のコミック67巻の405万部。同漫画は64~66巻でも初版400万部を記録している。

 ネット上では鬼滅の395万部は〝偉大なる先輩〟ONE PIECEに「遠慮しているから」といった声も。たしかに〝体感温度〟としては、空前のブームのさなかに最終巻を発売する鬼滅の方が勢いがあるように感じられる。

 どちらにせよ、空前絶後のメガヒットであることは間違いない。