コロナ禍の影響でライブ、スタジオでの活動を自粛するようになった音楽業界もテレワーク化が急速に進んでいる。

 ギター、ボーカルレッスンを展開する「FOREST STUDIO」を運営するミュージシャンのもりまさきによれば、コロナ禍の社会の縮図も見える状況になっているようだ。

 インターネットを介して、生徒と講師が演奏動画をやりとりをするオンラインギター教室では最近、中高生の女子の生徒が増えているという。

 外出自粛で休校が続く中、娘が渋谷などの繁華街に外出することを危惧する保護者にとって、家でギターの練習に没頭してくれるのは、安心感を得られるようだ。一緒にいる時間が長くなり、親子ゲンカも増えている中、夢中になって自室で娘が取り組むものがあれば、家庭内の平和も取り戻せる。

 もりは「もともと通っていらした生徒さんや保護者の方が、次々とお友達をご紹介して下さっています。ただ、環境が変わって休会なさることになってしまった方々もいらっしゃいます。コロナ禍でバイト収入を失った大学生は、レッスン料の支払いが厳しくなって休会。ご家族と一緒に暮らす男性は、ギターを自宅で弾いて講師とテレビ電話するのは、ご家族のことを考えると厳しいそうです」と語る。一方、コロナ禍で就活できなくなってうつ状態になってしまった学生から人生相談を持ちかけられることも増えている。心霊学と霊界の研究家としても知られた俳優・丹波哲郎さんの子息で「二代目大霊界の宣伝マン」を自称するもりは、大霊界カウンセリングで悩み解決のサポートもしているという。