ネット通販大手・アマゾンの創始者で世界最大の資産家、ジェフ・ベゾス氏(56)が今週、カリフォルニア州ビバリーヒルズにある大豪邸を、同州史上最高額となる1億6500万ドル(約181億円)で購入したことが分かった。

 米芸能サイト「TMZ」によると、ベゾス氏が買ったのは約1万1000坪(約3万6000平方メートル)の広大な土地に建てられた住宅で、1930年代に米映画会社ワーナー・ブラザーズを創設したジャック・L・ワーナー氏の邸宅として建築されたもの。

 1990年には、イーグルスなどトップアーティストが所属した「アサイラムレーベル」で知られるレコード会社経営者で、映画プロデューサーでもあるデービッド・ゲフィン氏(76)が購入していた。その当時の取引価格は4750万ドル(約52億円)だった。

 これまで同州で最も高額となる取引がされた住宅は、ビバリーヒルズに隣接する高級住宅地ベルエアの大豪邸「チャートウェル・マンション」。60年代の米人気コメディードラマ「じゃじゃ馬億万長者」で外観が使われたことで有名になった。こちらは昨年、“メディア王”ルパート・マードック氏の長男が1億5000万ドル(約165億円)で購入し、話題になったばかり。

 TMZによると、ベゾス氏の新居となる大豪邸には、複数のゲストルームやプール、テニスコートなどがあることは想像通りだが、敷地内になんと9ホールのゴルフコースがあり、大規模なガレージにはガソリンスタンドまで設置されているというから、まさに規格外。

 米経済誌「フォーブス」の世界長者番付によると、ベゾス氏は2018年にマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏を抜き、1位になった。その資産額は驚がくの1120億ドル(約12兆3000億円)というから、ビバリーヒルズの大豪邸も、ポケットマネー程度の買い物なのかも。