「いだてん」打ち上げ禁句連発 ピエール瀧、山口達也の名前連呼に会場凍りつく

2019年10月10日 11時00分

「いだてん」脚本の宮藤(右)と主演の勘九郎(中)と阿部

 NHK大河ドラマの史上最低視聴率を記録した「いだてん~東京オリムピック噺~」の打ち上げが先週、都内の一流ホテルで行われた。8月にはまさかの5・0%という歴代最低視聴率を出したにもかかわらず、会費は過去最高の7000円。役者たちはともかく、一部スタッフからはブーイングも…。また最後の最後で、ある人物がスピーチし“打ち上げ禁止用語”を連発し、会場を凍りつかせたという。ハプニング連発の打ち上げを紙上再現――。 (視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

 日本が五輪に初参加した1912年のストックホルム大会から64年の東京五輪まで、激動の半世紀を描いた同ドラマ。主人公は前半が“マラソンの父”金栗四三役の歌舞伎俳優・中村勘九郎、後半は1964年の東京五輪招致の陰の立役者で新聞記者の田畑政治を阿部サダヲが演じている。

 脚本は2013年の朝ドラ「あまちゃん」を手掛けた宮藤官九郎。主役級の役者を脇に並べる盤石の布陣で臨んだものの「近現代の大河は伸びない」のジンクス通り、視聴率は低迷し、8月25日放送の第32話では、大河史上最低の5・0%を記録してしまった。

 それでも打ち上げは大盛況で、大河の打ち上げ史上最多となる約600人が集合。本紙客員編集長のビートたけしや役所広司、大竹しのぶ、薬師丸ひろ子、斎藤工、松坂桃李ら豪華俳優陣は軒並み出席した。

 乾杯の音頭を取ったのはたけし。次いでマイクを握った宮藤は「『いだてん』をやっている間、よくジョギングをしていたのですが、走っていると、一般の人から『視聴率悪いから、宮藤さんも(ドラマに)出るんですか?』と言われました」と自虐ギャグをカマし、会場を笑わせた。

「終始和やかムード。桐谷健太さんはアカペラで自身の曲『海の声』を熱唱し、盛り上げていました」(芸能関係者)

 これを切り裂いたのが、古今亭志ん生役のたけしに落語指導した古今亭菊之丞だ。マイクを持つや「僕は役者としてNHKの『64(ロクヨン)』に出ましたが、このドラマの主演はピエール瀧さん。いまでは再放送もできません(笑い)」とブッこみ、会場は凍りつき静まり返ったという。

「いだてん」にマラソン足袋を作り続けた黒坂辛作役で出演していた瀧は、3月に薬物事件を起こし逮捕。それを受け、同役は三宅弘城に代わり、撮り直しを余儀なくされた。いわば“黒歴史”。前出関係者は「瀧さんの名前はNGワード。たけしさんですら、スピーチで触れることはなかった」と明かす。

 しかも菊之丞は懲りずに「別のNHKの番組でも、TOKIOの山口達也さんと一緒になった」と追撃。空間がねじれるほどの“だだスベり”だったという。山口をめぐっては昨年、わいせつ事件の影響でNHKの番組が終了した経緯がある。落語家とはいえ、さすがに2つも“禁止用語”をブッ放してはシャレにならない。

 別の“事件”も起きていた。都内の一流ホテルで行われた打ち上げの会費は7000円。民放キー局ならば、当然、局持ちだが、受信料で成り立つNHKは、参加者から均等に徴収する。俳優陣はともかく、スタッフにとっては決して安くはない。

「年々会費は値上がりしているが、今年はついに7000円になった。約600人なら、単純計算で420万円。そんなにかかるもの? 料理も普通だったし…」

 そうグチをこぼすのは、ドラマスタッフの一人だ。加えて2次会の会費も5000円。俳優やプロダクションの社員ならば、経費で落とせるのだろうが、NHKのスタッフはそうはいかない。

「2次会まで行けば1万2000円。この出費は痛い…」(同)

 この手の話にありがちな、打ち上げ幹事による“着服疑惑”を指摘する者もいたという。

 1日に撮影が終了した同ドラマの最終回は12月8日。高額打ち上げに見合った数字でフィニッシュしたいところだが…。