【参院選】立民・比例の市井紗耶香氏タトゥーはあり? 報道陣の問いかけにスルーのワケ

2019年07月05日 17時00分

市井氏の耳の後方にあるタトゥ―

 第25回参院選挙(改選数は124=選挙区74、比例区50)が4日公示され、21日の投開票に向け選挙戦の火ブタが切られた。女性の候補者は104人で、全体に占める割合は過去最高の28・1%。立憲民主党から比例代表候補として出馬した注目の「モーニング娘。」OGの市井紗耶香氏(35)には、モー娘時代のファンらが集まる人気ぶりを見せたが「耳の後ろのタトゥーがちょっと怖い」との声も。子育て支援を訴える“ママさん候補”がウリの市井氏にタトゥーは「アリ」なのか?立民関係者に聞いてみると、意外な答えが――。

 市井氏の第一声は立憲民主党の他の注目候補と一緒の場だったが、枝野幸男代表(55)らも顔を揃えた。午前10時に新宿駅からスタート。その後の午後0時半の千葉駅、午後3時の桜木町駅(横浜市)、午後5時の有楽町での街頭演説も代表が同行する待遇だった。

 知名度では全候補者トップともいわれる市井氏は、顔を汗でびしょ濡れにしながら「私がこうして政治の道に行きたいと決意した理由は、政治の世界に子育ての当事者が少なすぎるからです」と語りかけた。4児の母としても「子育ては本当に大変。児童手当をもっと拡充して子育て世代を守っていかないと」と子育て支援の充実を訴えた。

 演説後は、一斉に集まった約30人ほどのファンら一人ひとりと握手し、記念撮影にも応じた。

 モー娘時代から市井氏のファンという男性は「かわいい。憧れの人に会えるなかなかない機会。ツーショットを撮れてよかった」と満足げだったが「撮影時に接近したので、耳の後ろのタトゥーを発見した。ちょっと怖かった」と市井氏の左耳の後ろにあるタトゥーには拒絶感を示していた。

 市井氏は左耳後ろのほか、背中の中央などにも小さなタトゥーがあるといわれている。ファンの男性が「怖い」と話すタトゥーに、女性有権者はどんな反応を示すのだろうか。

 立民関係者は「市井氏擁立に動いた手塚仁雄衆院議員は『市井氏のタトゥーは特に問題はない』としているが、日本ではタトゥーに嫌悪感が根強く残っており、イメージダウンにつながりかねない」と警戒している。

 やはり、消すなり絶対見えないように隠すなりした方が得策という考えのようだ。

 市井氏は最初こそ元アイドルらしいファン(有権者)対応だったが、他の候補者や枝野代表らが報道陣の取材に応じるなか、そそくさと会場を立ち去ってしまった。後を追いかけても「緊張しました。身が引き締まる」と言葉少なだった。

 最後となった有楽町での街頭演説後も、スタッフらと小走りで送迎車へ。報道陣からタトゥーについての質問も飛んだが、無言。アイドル時代は報道陣にも対応していたはずだが、候補者としては取材には応じない戦術なのか。

 同行するスタッフは「この後、プライベートな用事や打ち合わせがあるんです」と説明。各地での演説内容もセリフのように同じで、記念撮影以外は自然な生の声は封印しているようだ。

 何かと比較される同じアイドル出身では、2016年の参院選で自民公認の比例代表候補として初当選した元「SPEED」の今井絵理子氏(35)がいる。

 今井氏は当選後、出身地沖縄の米軍基地問題を問われ「東京に住んでいるので分からない」と答えるなど、自分の言葉で説明できなかった。その後、神戸市議会議員(当時)で妻子を持つ橋本健氏との不倫疑惑が報じられ、イメージダウンにつながった。

 これを踏まえ、前出の立民関係者は「演説後も4人の子供の子育てがあるとはいえ、報道陣の取材に応じないのはやる気がないとも思われる。だが、そこで失言をしてしまうと、同じ元アイドルで自分の言葉で説明できない今井議員とイメージがカブり、『ただの客寄せパンダか…』と有権者に思われかねない。そうした失言を避けたいのでしょう」と、今後の選挙戦も“多言無用”作戦を貫く方針のようだ。

 だが、タトゥーに関しては隠さない理由を自分の言葉で説明した方が、有権者の理解が得られそうな気もするが…。

 一方、もう一人の注目比例代表候補の“筆談ホステス”こと東京・北区の元区議の斉藤里恵氏(35)は赤いワンピースに白いジャケットというあでやかな装いで登場。雨の中、耳が聞こえないハンディを持ちながらも、マイクを片手に語った。

「この国に、多様性の旗をしっかりと掲げる大切な戦いであるとの強い思いを持って挑戦を決意した。すべての生きづらさを感じている方々への代弁者として、この選挙戦を戦う」と語った演説後には報道陣に「心を込めて思いを伝えられた」と笑顔を見せた。