【マーティ&Xジャパリ団 昭和・平成ソングって素敵じゃん】アニソンの変化を徹底考察

2020年09月27日 10時00分

アニソンの歴史に興味津々の未来(左)とマーティ

 昭和生まれのアラフォー~アラ還が懐かしむ日本の歌手や楽曲を、平成生まれ世代のアイドルと外国生まれのミュージシャンが語る連載。マーティ・フリードマンとメディアミックスプロジェクト「けものフレンズ3」から飛び出した「×(ばってん)ジャパリ団」の未来みきがアニソンの変化を考察します。曲を聴きながら読んでみてください。

【アニソン論】

 ――未来さんはアニメソングが好きなんですね

 未来 アニメが好きで、アニソンきっかけで聴くようになったアーティストさんもいます。

 マーティ 前にも言ったけど、日本のアニソンって、アニメの歌だとわからないんですよ。前に何百曲というアニソンのリストを見たんです。普通にヒット曲として知ってた曲がたくさん入ってて、「え! これもアニソンですか!?」とびっくりしました。

 未来 作品の内容に沿った詞の曲もけっこうありますよ。恋がテーマだったら恋愛ソングとか、私が見るアニメはそういうの多いです。

 マーティ 今のアニソンは、作品を知らない人にもポップソングとして認められてるのが素晴らしいですよ。昔のアニソンはキャラクターの名前が出てきたり、そのアニメのことを知らないとよくわからない曲が多かったです。

 ――「ドラえもん」「デビルマン」「宇宙戦艦ヤマト」「キャンディ・キャンディ」「はじめ人間ギャートルズ」「天才バカボン」などなど昭和のアニソンは歌詞にキャラクター名やタイトルがそのまま入っていて、アニメと一体化してました。古いアニソンで知っている曲はありますか

 未来「タッチ」(岩崎良美、1985年)です。アニメの「タッチ」は見たことがないんですが、テレビでこの曲を知って、母も好きなのでカラオケで一緒に歌ってます。

 マーティ そういうの素晴らしいですね。

 未来 今はタイトルやキャラの名前が入らないですが、いつから変わっていったんですか?

 ――アニソンの流れを変えたひとつは「ルパン三世」第2シリーズ(77~80年)の「ルパン三世のテーマ」だと思います。作曲した大野雄二氏は「あのころはアニソンを作る人が子供に忖度していた。子供だから難しいのは歌えない、わからないと。だから悪いけれど単純なものしかなかった。僕は小さい子供は聴かなくていい、小学校高学年の子が背伸びをして聴いてくれるぐらいの曲にしようと思った」と作曲した当時の事情を語っていました

 未来 いい曲ですよね。

 ――最初はインストゥルメンタル、ある時期から歌詞入りになったんですが、歌詞にルパンの名前は出ず、コーラスで入るのみです。その大野雄二さんが手掛けた「スペースコブラ」(82~83年)の主題歌「コブラ」を聴いてみましょう

 未来 イントロからおしゃれですね。昔のアニソンぽくない。

 マーティ セクシーな曲ですね。

 未来 かっこいい。「ルパン三世のテーマ」を連想します。

 ――サビではしっかり主人公の名前を歌いあげます

 未来 本当だ! この曲、アニメの内容が想像できないです。

 ――主人公のコブラは金髪に赤い服。これをマネしたのがカズレーザーです。左腕が「サイコガン」という銃になってます

 未来 へー!

 マーティ 曲から全くイメージできないじゃん!

 ――アニメとアニソンの乖離はこのころからジワジワ始まっていたのでしょう。この後、杏里が歌った「キャッツ・アイ」(83~84年)の主題歌が大ヒットし、「めぞん一刻」(86~88年)の「悲しみよこんにちは」(斉藤由貴、86年)、「シティーハンター」(87~88年)のエンディング「Get Wild」(TMネットワーク、87年)など、アニソン歌手以外が歌った曲が大ヒットします
 未来 アニソンに歴史ありですね。

 マーティ アニソンはどんどん進化してますよ。

 ☆ばってんじゃぱりだん けものフレンズのブラックバック役・未来みき、タスマニアデビル役・小泉萌香、オーストラリアデビル役・船戸ゆり絵の3人によるユニット。キュートな見た目からは想像できない、ハードロックな楽曲で客席を盛り上げる。デビューアルバム「×・×・×」が発売中。収録曲「どきどき黙示録」はマーティが作曲。自らギターを弾いている。

 ☆マーティ・フリードマン 米国・ワシントンDC出身のギタリスト。1990年から2000年までメガデスに在籍。04年から拠点を日本に移し幅広いジャンルで活躍。