人気ドラマ「相棒season17」(テレビ朝日系)で、今月7日放送の第4話「バクハン」に極度の“シャブ中”役で出ていた“シャブ山シャブ子”が話題になっている。
 
 放送後、複数の医療関係者が「シャブ山シャブ子…あんな薬物依存者は見たことない。デフォルメした演技や演出はけしからん。薬物依存者に対する人権侵害だ。回復に向けて努力している薬物依存者や周囲を苦しめ、薬物依存症の誤解を招くから抗議したい」と怒っており、騒動は広がっている。
 
 そんな中、元女優の高樹沙耶(55)も13日、ツイッターで「ドラマや映画はあくまでフィクションなので誇張を悪として俳優や製作者を責めるのもどうかと思いますが、情報番組や“ダメ絶対だめキャンペーン”での大麻についての報道は、病に苦しみ大麻の真実を知った人からしたら大罪だ」とつぶやいている。
 
 ドラマでは日中の公園で、覚醒剤中毒の女が生活安全保安課の刑事にゾンビのように忍び寄り、ハンマーで殺害し、高笑いするシーンが衝撃的。
 
 続く取調室のシーンでは「シャブ山シャブ子です! 17歳です!」と奇声を発し、幻覚を見ているようで、注射の痕だらけの腕で目の前の何かを手で払っていた。
 
 シャブ山シャブ子を演じた女優は江藤あや(44)。本紙に対して、江藤は「シャブの経験はもちろんありませんので、インターネットで薬物依存症を調べたり、知人に精神科の先生がいるので患者の特徴など聞いたりしたのが役に立ったと思います」と話した。
 
 シャブ山シャブ子のイメージとは真逆で、健康で明るい。

「小学4年生のミニバスケットから、中学、高校とずっとスタメンでやってました。中学の時は顧問の先生が厳しく全員刈り上げてました。今でもたまに仲間と区民体育館でやったりしてます」と語っている。

 素の江藤も他の作品の江藤も、今回の異常なシャブ山シャブ子のイメージとはあまりにもかけ離れているが、「20代のころ、ギャルバンでドラムを叩いていました」とロックミュージシャンで活動していた時期も。そんなロック魂が女優と化学反応を起こしているのかもしれない。