人気絶頂の女性お笑いコンビ「日本エレキテル連合」の勢いがとどまるところを知らない。「ダメよ~、ダメダメ」のフレーズは、今年の流行語大賞の最有力候補とされているが、その裏で悲惨な目に遭っているベテラン芸人がいる。あの島田紳助(58)の兄弟子、吉本新喜劇の島田一の介(63)は、いわれのない「エレキテルパクリ疑惑」を掛けられているという。

 エレキテルは、中野聡子(31)扮する「小平市の細貝さん」と橋本小雪(30)の「おしゃべりワイフシリーズ 未亡人朱美ちゃん3号」のネタで大ブレーク。「ダメよ~、ダメダメ」のフレーズが大流行し、今ではテレビで見ない日はないほどの超売れっ子になった。

 これに対し一の介は全国的な知名度はほとんどないが、かなり後退した頭皮をイジる「ハゲ」ネタで関西では知られた存在。往年の夫婦漫才コンビ「島田洋之介・今喜多代」の弟子で、3年前に引退した紳助の兄弟子に当たる大ベテランだ。

 そんな一の介には、何十年もやり続けているギャグがある。「ダメよダメよダメなのよ~」というもの。「ダメよ~、ダメダメ」に酷似しているが、もちろんエレキテルよりもはるかに早く舞台で披露していた。

「一部では『エレキテルは一の介のギャグをパクった?』なんて声が出ていたほど。もちろんそれはないが、フレーズとしては、確かに似てますよね」(お笑い関係者)

 だが最近、エレキテルがあまりにも急激にブレークしたことで、一の介にとって悲惨な“逆転現象”が起きてしまったという。

 先日、新喜劇の舞台で一の介がいつものように「ダメよダメよダメなのよ~」とギャグを披露すると、客席にいた子供の声が響いた。「そんなのじゃな~い」「パクってる~」。爆発的に日本中に浸透したエレキテルのギャグを、一の介が「盗んだ」と勘違いされてしまっているのだ。

「エレキテルのギャグしか知らない観客は、一の介師匠がやると『ヘタクソ~』なんて言うこともある(笑い)。何十年もやっていたのに、たった1年で上を行かれた。しかもパクるのが下手な、できないベテラン芸人のような言われ方。そんなことで怒るタイプではないがショックは受けたでしょう」(吉本関係者)

 とはいえ最近はそれを逆手に取り、一の介が「ダメよダメよダメなのよ~」を披露した直後に、エレキテルの「ダメよ~、ダメダメ」の音声を流して爆笑を取っているからさすが関西はひと味違う? そのおかげなのか“エレキテル効果”で一の介にも注目が集まり始めているとか。

「ダメよ~、ダメダメ」が流行語大賞を取れば、一の介も一気にブレークするかもしれない!?