小学生の間で、日本の伝統的な子供向けおもちゃ「けん玉」がブームになっている。はやりだした裏には、けん玉のちょっとした変化があった。
今年7月にカラフルな「KDX(ケンダマクロス)を発売したバンダイのイノベイティブトイチームリーダー、矢内道雪氏は「6週間で6万個以上売れました。年内に30万個はいけると見ています」という。同じく7月に「SUPERけん玉」を発売した幻冬舎エデュケーション事業推進室長の森川真光氏も「初回生産分の1万個は1か月で完売しました。いま、入荷待ち状態です」と語る。
ブレークした米国から昨年逆輸入されたけん玉が20~30代のストリート系男子の間ではやり始めた。今、それ以上に熱くなっているのが日本の小学生だ。小学生を取り込めたのは、けん玉の“問題点”をメーカーが解決したからだった。
「去年、ターゲットの小学生にアンケート調査をしたら、9割の子がけん玉をやったことがあるというのに、ほとんどの子が続けていないことが分かったんです。理由を聞くと『難しいから』『古いイメージがあるから』でした」(矢内氏)
そこでメーカーはコロンブスの卵的な手を打った。「玉が乗りやすいように皿を大きくし、レベルに合わせて皿を替えられるようにしたんです。デザインもスタイリッシュに。子供に人気のテレビ東京系の『おはスタ』との連動企画の効果もあって、女の子にも人気になり、売り上げの4割が女子です」(同)
SUPERけん玉は皿を少し大きくした上に、センサーによって玉が皿に乗ると音と光が出るギミックを採用した。
子供の間では「妖怪ウォッチ」の人気が圧倒的で品薄になっているが、次はけん玉となりそうな気配が漂っている。












