コント日本一決定戦「キングオブコント2026」の決勝戦が17日、東京・赤坂のTBSで行われ、ジェラードンが優勝した。これで賞金1000万円を獲得。注目されたのは今年の大会で大幅なテコ入れを実施したことだ。敗者復活戦を導入したほか、審査員も2人増員した。そのウラには、お笑い賞レースの〝M―1一強〟の状況があるという――。
ジェラードンは、ファーストステージで671点を獲得し1位で通過すると、ファイナルステージでも同じ671点。2本合計1342点は、1309点で2位の蛙亭に33点差という大差を付け優勝を勝ち取った。
そうした中、今年の大会では大幅なテコ入れが行われた。まず目を引いたのが敗者復活戦の導入だ。TBSでは2020年からキングオブコント(KOC)決勝の日を〝お笑いの日〟と題し、長時間特番として放送しているが、今年はその枠で敗者復活戦を実施。その結果、スパイシーガーリックが決勝に進出した。
さらに審査員の増員も行われた。昨年までは東京03の飯塚悟志、バイきんぐの小峠英二、ロバートの秋山竜次、かまいたちの山内健司、シソンヌのじろうの5人だったが、今年はロングコートダディの堂前透とハナコの秋山寛貴が加わり、7人体制となった。
KOCは第1回大会が行われた08年から14年まで、準決勝で敗退した芸人が審査員を務めていたが、15年から松本人志、バナナマンの設楽統、日村勇紀、さまぁ~ずの三村マサカズ、大竹一樹というメンバーになって以来、ずっと〝審査員5人体制〟を維持してきた。それだけに今回の増員は画期的な改革だ。
こういったテコ入れについて、お笑い関係者は「Mー1を意識した改革でしょうね」と指摘する。
「敗者復活戦は、Mー1が2002年の第2回大会から導入しているもの。今ではすっかり定着している。また審査員も16年は5人だったのが、17年から7人、24年から9人に増やしている。明らかにM―1を見習った改革と言える」
このテコ入れの背景には、〝Mー1一強〟と言える賞レースの現状がある。お笑い界にはM―1、KOCのほか「Rー1グランプリ」「THE SECOND~漫才トーナメント~」(ともにフジテレビ系)「ダブルインパクト」(日本テレビ系)など、全国規模の賞レースが存在する。昨年までは女芸人だけを対象にした「THE W」(日テレ系)も放送されていた。
「『THE W』が終了するのは低視聴率が影響しているとみられているし、その他の賞レースも1ケタ台が目立つ。そうした中で群を抜いた存在感を誇っているのはMー1。KOCも、他の賞レースに比べると健闘している方だが、これ以上を望むとなると、Mー1のやり方をマネするしかないと判断したのだろう」(同関係者)
Mー1は昨年、関東地区の平均世帯視聴率が16・2%、関西では実に24・4%を記録した(ビデオリサーチ調べ)。いまや漫才日本一を決める大会にとどまらず、敗者復活戦から決勝へと続く展開も含めて一大エンターテインメントとして定着。大会後もファイナリストを中心にしたライブツアーを行うなど、賞レースの域を超えた事業まで展開している。
KOCも「キングオブコント2026LIVE」と題したライブを来年1~2月に東京、大阪、福岡で行うことを発表。M―1に追随する構えを見せている。Mー1に続くコンテンツに成長するためにも、KOCのテコ入れは必要だったのかもしれない。












