四川省の臥龍中華大熊猫苑・神樹坪基地は10日、パンダの飼育場に唾を吐く、物を投げ込む、ペットを隠して入園時の検査を逃れるなどの行為をした観光客らを、生涯入場禁止にすると発表した。複数の中国メディアが12日までに報じた。
発表によると、今年2月から10月までに、臥龍基地を訪れた観光客15人が、警備員の目を盗んでパンダの屋外飼育場に唾を吐いた。基地は、園内の観覧規則に違反し、パンダに深刻な危害を及ぼす恐れがあるとして、15人を同基地への生涯入場禁止とした。該当者の多くは50歳以上だったという。
人の唾液や痰に病原体が含まれていれば、飼育場を汚染し、パンダが触れたり、なめたりして体内に取り込む可能性がある。人からパンダへの感染が疑われた例もある。香港の飼育下のパンダで確認されたH1N1感染について、研究者は人から直接または間接に感染した可能性が高いと報告している。ただし、唾吐きが感染経路だったと確認されたわけではない。
また、今年2月から8月までには、園内へのペットの持ち込みが禁止されていると知りながら、ペットを隠して検査を逃れた観光客が4人いた。パンダの飼育場に物を投げ込んだ観光客も8人いた。基地はこの計12人も同基地への生涯入場禁止とした。入園時の検査を担当した職員を指導し、今後は業務技能の研修を強化するという。
さらに、注目を集めてアクセス数を稼ぐ目的で、パンダ保護機関の飼育員を意図的に中傷し、虚偽情報を広めたとして、男性配信者の林某(38)も生涯入場禁止とした。臥龍中華大熊猫苑の評判を著しく傷つけたとしている。
今回、生涯入場禁止となったのは計28人。観光客27人は神樹坪基地への入場を、配信者1人は臥龍中華大熊猫苑全体への入場を、それぞれ生涯禁止された。男性15人、女性13人で、平均年齢は約55・68歳。最年少は35歳、最高齢は74歳で、60歳以上が14人を占めた。行為別では、飼育場に唾を吐いた人が15人、物を投げ込んだ人が8人、ペットを隠して検査を逃れた人が4人、虚偽情報を広めた配信者が1人だった。












