中日の新監督にソフトバンク元監督の工藤公康氏(63)が就任することが8日、決定的となった。監督としてソフトバンクを5度の日本一に導いた名将が6年連続Bクラス、14年連続クライマックスシリーズ出場ナシと長期低迷しているドラゴンズの再建を託されることになる。
中日は井上一樹監督(55)が指揮を執った今季、60勝81敗2分けと低迷。5位・ヤクルトが8日の阪神戦(甲子園)で勝つか引き分けると2年ぶりの最下位が確定する。成績不振の責任を取って井上監督は9月29日に今季限りでの辞任を発表。球団サイドは水面下で新監督選びを進めていたが、関係者によると白羽の矢を立てたのが、監督として豊富な実績、経験を持つ工藤氏だった。
中日にとって工藤氏は過去2回、熱烈なラブコールを送った相手でもある。工藤氏は西武時代の1994年とダイエー(現ソフトバンク)時代の99年の2度、FA宣言を行っており、中日はエース左腕の争奪戦に2度とも参戦した。だが94年はダイエー、99年は巨人に敗れ、工藤氏がブルーのユニホームに袖を通すことはなかった。特に99年は当時の星野仙一監督が「工藤を絶対に巨人にやるわけにはいかん!」と大号令をかけ、猛烈アタックをかけたものの失敗に終わった。現役時代には実現しなかった工藤氏の中日入団が監督という形で実現することになりそうだ。
中日は今季、40度の逆転負けを喫し、借金「21」。特に7、8回に逆転を許すケースが目立っただけにリリーフ陣の再編が緊急の課題だ。それだけにソフトバンク監督時代、投手陣の運用に実績のある工藤氏の手腕にかかる期待は大きい。
名古屋市出身の名将が暗黒時代が続くドラゴンズをどのように復活させるのか。注目だ。












