元TBS記者でジャーナリストの武田一顕氏が2日、MBSテレビ「よんチャンTV」に出演。簗和生農水相が衆院選で自身を支援しなかった地元自治体の予算を「カットした」と発言したとされる疑惑についてコメントした。

「週刊文春」と「週刊新潮」は、簗氏が5月に開かれた自民党支部の懇談会で、衆院選で対立候補を応援した首長がいる栃木県那須鳥山市と那珂川町に関し、令和8年度の道路予算を「大幅にカットとした」発言したことを報じた。

 簗氏は2日午前の会見で、「大臣就任前の一議員の活動については、回答を控えたい」と繰り返したが、同日午後の会見では「報道で書かれているので、そういう発言をしたのだと思う」と認め、「誤解を生むような発言をしてしまった」と述べた。

 武田氏は簗氏について「(簗氏の選挙区である)栃木3区っていうのは、もともと渡辺喜美さん、そのお父さんである渡辺美智雄さんの地盤ですから、そこに落下傘候補という形で行ったんですね。『渡辺王国』なんて言われるところですから、非常に相手が強いところで選挙を戦ってきた。その意味では選挙のプレッシャーが非常に強かったっていう側面はあります」と分析。

 一方で、今回の疑惑について、井林辰憲国交大臣は簗氏の要求によって交付金を減額した事実はないしているが、武田氏は「それはそうなんですよ。もっと他の理由があるわけですから。役人だって愚かじゃないから、ちゃんと理由をつけて減らしてるわけですよ。で、その減らしてるってことを本当はきちんと説明するのが国会議員の仕事なのに、今回簗大臣はそうじゃなくて『報復のために減らした』って。あの音声が事実だとすれば、そう言ってしまったところに大きな問題があります」と切り捨てた。

 また、一議員が予算配分に影響を与えることはできるのか?については、「私も『あそこに予算つけてやったんだ』って話はよく聞くんですよ。当選した後で与党の議員が。で、そこの人たちの支持を集めるって話は聞くんだけど。『減らしてやった』っていうのは、まあなくはないけど、どちらかといえば少ないです」と指摘。

「例えば沖縄であったのは、デニー玉木前知事の就任した後に、それまで3000億円あった沖縄振興予算が2000数百億円まで、数百億円単位で減らされた。だから減らすっていうのもやってることはやってる。ただその場合も、知事が当選したから減らしたということではなくて、『沖縄はここのところはもう十分でしょ』って言って減らしてるという側面があります。『あそこは入れなかったから減らす』っていうふうに、その不特定多数がいる場で簗さんがもし言ったんだとしたら、これは非常に大きな問題」と私見を述べた。