北米で2日に封切られるブラックコメディ映画「DIGGER/ディガー」。主演のトム・クルーズが激太りし、シワシワの白髪姿で登場することで公開前から大きな話題を集めているが、多くの批評家は「今年最大の大コケ作品になる」と予想している。

 米誌「バラエティ」によると、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の本作は、北米公開初週末の興行収入が1200万~1500万ドル(約19億~24億円)程度にとどまる見込み。これは当初予想されていた1800万~2000万ドル(約28億~31億円)を大きく下回る数字で、2026年を代表する興行的失敗作になる可能性が指摘されている。

 本作にはクルーズをはじめ、リズ・アーメッドやジョン・グッドマン、ザンドラ・ヒュラー、マイケル・スタールバーグ、ジェシー・プレモンスら実力派キャストが集結。イニャリトゥ監督はこれまで、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(2014年)と「レヴェナント:蘇えりし者」(16年)で米アカデミー賞監督賞を受賞している。

 クルーズが演じるのは、環境破壊を引き起こした巨大石油企業の富豪ディガー・ロックウェル。自らが招いた生態系の危機を解決しようと奮闘する男の姿がコメディタッチで描かれる。

 近年のクルーズといえば、「ミッション:インポッシブル」シリーズや「トップガン マーヴェリック」などの大作アクション映画で大成功を続けているが、今回は大きく異なる社会風刺色の強いドラマ作品で、俳優として新たな一面を見せる挑戦作となっている。

 だが、大きな懸念材料は膨大な製作費。報道では製作費が1億6000万~1億8000万ドル(約253億~284億円)規模に達したとされ、ワーナー・ブラザースは損益分岐点が約3億ドル(約475億円)としているが、同誌は、「現在の興収予測では回収への道のりは険しい」としている。

「DIGGER/ディガー」は、日本では9日に公開される。