28日始まったNHK連続テレビ小説「ブラッサム」冒頭、主題歌「咲き誇れ」(YOASOBI)より先に、松田聖子のヒット曲「チェリーブラッサム」が流れる異色の演出が施された。

 この日は前番組「おはよう日本」で珍しく「朝ドラ送り」があった。アナウンサーが「いよいよブラッサム、始まりますね」と話すと、天気担当者が「ブラッサムといえばチェリーブラッサム、桜が思い浮かびます」と返した。

 すると画面に現れたのは、主演の石橋静河ではなく、作家の宇野千代をモデルにした主人公・葉野珠の1980年代を演じる加賀まりこだった。時代は82年。執筆する珠の傍らで、ラジオから81年発売の「チェリーブラッサム」が聞こえてきた。

 イントロが流れ、出身地の山口県岩国へ向かう珠に秘書の藤川(松たか子)が出発を促す。その間も曲は続き、サビの直前に途切れた。85歳の珠が立ち上がった後、タイトルと主題歌が始まった。

 松田聖子の曲を先にしたことで、「チェリーブラッサム」から「咲き誇れ」へのリレー形式に。前者では「何もかもめざめてく新しい私」「走りだした」の歌詞が繰り返される。後者が「夢中で生きる」という歌詞で始まり、映像では桜を背景に踊る石橋の姿が。仕事に恋愛に奔放な女性だったと言われる宇野。2曲合わせてその人生を桜に託して「咲き誇れ」と全肯定するような響きがあった。

 視聴者からは「タイトル聞いた時から聖子ちゃんのチェリーブラッサムしか思い浮かばなかったから、初っ端から嬉しかった」「聖子ちゃんのチェリーブラッサム、ブラボー」「聖子ちゃんならチェリーブラッサムなもんで初回合格」などとXに喜びの声が続々と上がった。

 加賀に松、松田聖子ヒット曲と大物3連発で始まった新朝ドラ。「いきなり掴まれた!」「心をつかまれる物語の始まりでした」と〝ハートわしづかみ〟にされた思いも投稿されていた。