優れた映画・ドラマなどを称える現地時間11日の米ゴールデングローブ賞(GG賞)で、日本から「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」がノミネートしていたアニメーション映画賞は、Netflixの「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」が受賞した。

 頭文字を取り、韓国では略して「ケデハン」。ソニー・ピクチャーズ・アニメーション制作のCGアニメで、「HUNTR/X(ハントリックス)」というK―POPガールズ3人組が、実は悪霊から人間界を守る悪魔ハンターで…という話だ。

 昨年6月に配信が始まり、「ネトフリで最も見られたアニメ映画」になるどころか、同8月にはアニメの枠を超え、ネトフリ史上最も見られた映画に。日本ではほとんど騒がれてないが、海外では昨年来ケデハンがとにかく大ブームなのだ。

「GG賞は、欧米やアジア、アフリカなど世界中の映画ジャーナリスト約300人が投票。うち約3分の1はアメリカ在住者だが、世界中の一般人に近い人たちの評価が反映される」(ベテラン映画ライター)というから、今回の受賞で世界的ブームが証明された格好。

 韓国の芸能関係者が明かす。「〝生みの親〟の韓国系カナダ人、マギー・カン監督は、韓国で少女時代や東方神起を輩出した大手芸能事務所『SMエンタテインメント』が1996年、一番最初にデビューさせたアイドルグループ『H.O.T』の大ファン。彼らをモチーフにしたそうです」 

 HUNTR/Xが歌う劇中歌「Golden」は、米ビルボードで長期間1位を獲得し超大ヒット。今だ上位にランクイン中で、GG賞では歌曲賞も受賞した。いっぽう悪魔の手下であるHUNTR/Xのライバル、5人組ボーイズグループ「Saja Boys(サジャ・ボーイズ)」の楽曲など、作品絡みの曲も軒並み大ヒット。

「また劇中には、韓国文化を反映した描写も随所に登場することから、ソウルでは国立中央博物館への来場者が急増したり、歴史的建造物を訪れる白人が増えてます」と同関係者。

 米ニューヨークでのフィーバーぶりは、地元ファッション関係者が明かす。

「11月の感謝祭の風物詩といえば、全米にテレビ中継される老舗百貨店・メイシーズのパレード。99回目の昨年のハイライトはHUNTR/Xのステージで、ケデハンの人気キャラたちの風船もパレードに登場し、沿道は超満員でした」

 また昨年のハロウィンも、子供たちにはケデハン関連の仮装が大人気で「『アナと雪の女王』以来、こんなブームがあるかってほどのブームだった」という。先月ニューヨーク市地下鉄の廃駅で開催されたシャネルのコレクションには、〝K―POPレジェンド〟G―DRAGONらと共にカン監督が出席。「〝さすがシャネル、流行には早いね〟と思った」と同関係者は舌を巻く。

 前出の韓国芸能関係者は「日本がアニメで世界を席巻してきましたが、K―POPの世界的流行に乗り、今はそれが韓国になっているということ。コピーライトを持っているソニーも韓国に目が向いていて、実写化など2の手、3の手を考えているようです」。とりあえず続編が正式決定していて、2029年の配信を目指し制作が始まっている。