1970年~80年代に「アフリカ」「ロザーナ」などの大ヒット曲を量産した米人気ロックバンドTOTOの初代ボーカリスト、ボビー・キンボール(78)さんが、重度の認知症のため歌えなくなったことが分かった。英紙サンが先日、報じた。

 TOTOは「ロザーナ」「ホールド・ザ・ライン」「アフリカ」など大ヒット曲を生んで世界的バンドとなったが、ボビーさんの公式ウェブサイトには、彼が前頭側頭型認知症を患っており「ボビー、彼の家族、友人に影響を与えている」と記されている。

 これは、行動や言語に問題を引き起こし、性格にも影響を及ぼす、まれな形の認知症で、ウェブサイトには「悲しいことにボビーはもう演奏することができない」と付け加えられている。

 ボビーさんはバンドのオリジナルメンバーで1977年から84年まで在籍。一度脱退後、98年に復帰して2008年まで活動した。現在はバンドを離れている。

 TOTOのオリジナルメンバーで名ギタリストのスティーヴ・ルカサーも同様のコメントをしており、音楽番組「ロックントゥーズ・ポッドキャスト」で「90年代前半には、私たちが死ぬほど憎い敵同士だという戯言が飛び交っていたんだ。私はボビー・キンボールが大好きです。彼は私が今まで出会った中で最高の歌手の一人です。声が出ているときは、彼は無敵だった。連絡を取り合っていたけど、彼は認知症のせいで、自分がどんな人間なのかわからなくなってきているんだ。とても悲しいです」と語っている。

 ボビーさんの妻ジャスミンさんは長い間、夫の介護を務めてきた。2023年、カリフォルニア音楽の殿堂入りを果たし際は、彼女がボビーさんに代わって賞を受け取っている。

 スティーブは法的な問題により「今のところ」新曲はリリースされないだろうと昨年に語っていた。一時代を築いたボーカリストの1日も早い回復を祈りたい。