F1レッドブルが来季ドライバーの決定を先送りにしたのは76億円を失う可能性を回避するためだった。

 レッドブルと姉妹チームのレーシングブルズは来季に向けてマックス・フェルスタッペン(オランダ)以外のドライバーが未定となっている。本来はメキシコ・グランプリ(GP)後に決定すると表明していたが、先送りを決断。今季最終戦のアブダビGP(12月7日決勝)後に結論を出すことに方針転換した。ただ角田裕毅(25)とリアム・ローソン(ニュージーランド)が最後の座席を争う構図は変わらないとみられている。

 この決定延期について専門メディア「F1 OVERSTEER」によると、レッドブルは3800万ポンド(約76億4000万円)もの資金を確保するためだったという。「レッドブルはコンストラクターズポイントランキング2位ではなく、4位でフィニッシュした場合、3800万ポンド(約76億4000万円)の賞金を失うことになる」と指摘する。

 現在チームポイント争いでレッドブルは4位ながらも3位メルセデスと9ポイント、2位フェラーリと10ポイント差と十分に逆転は可能な位置につけている。チームへの配分金は総収入の約45%。そのうち14%が優勝チームに支払われる格好だが、2位と4位では賞金に76億円以上もの差があるわけだ。

 同メディアは「レッドブルは角田のモチベーション維持に期待を寄せている。レーシングブルズも6位確保を目指し、ローソンのモチベーション維持に尽力している」と報じるように、来季去就の結論を持ち越すことで残り4レースの〝全力走行〟を期待していた。