ボートレース若松のSG「第71回ボートレースメモリアル」(優勝賞金4200万円)は31日、12Rで優勝戦が行われた。進入は枠なり3対3。ほぼ横一線のスリットから1号艇の瓜生正義が先マイしたが、2コースから狙い澄ました差しを叩き込んだ白井英治(48=山口)がBS並走から2M先取りでV。通算122回目の優勝は4回目のSG制覇となった。

 優出6人は快速で機力互角。スタート展示では全員が危険なゼロ台の踏み込みを見せており、本番での修正が焦点となったが、さすがにこのクラスは合わせてきた。コンマ12(新田雄史)からコンマ18(仲谷颯仁)まで責任感のあるナイスショットだ。

 こうなるとイン瓜生が有利。大峯豊のまくりを寄せつけず先マイには成功した。しかし、山口〝第二の矢〟が飛んできた。白井の差しだ。バック水面は並走で2Mへ。まくりでねじ伏せにかかる瓜生に対し、白井も内から握って抵抗。黒い剛腕が白い巧腕をシャットアウトし、勝負はあった。

差しを決め、2Mで先頭を走る白井英治
差しを決め、2Mで先頭を走る白井英治

 切れ過ぎる刃物を持つ者は時として自分を傷つけてしまう。白井の切れ過ぎるスタートは両刃の剣となり、過去に何度も傷ついた。SG初優勝は2014年、ここ若松の「メモリアル」。やはり2コースからコンマ00のタッチSでまくり栄冠を手にしたが、これまで優勝戦で5回、準優で4回、ドリーム戦で7回のFという代償を払っている。

「ここ2年、全くグランプリを目指せる位置にいなかった」というのも22年、浜名湖SG「メモリアル」優勝戦や24年、尼崎GⅠ「ダイヤモンドC」準優でのFが響いたからだ。ギラギラしたスタートからシャープなスタートへ。

 この一戦で何かをつかんだ白井は「徳山(オーシャンカップ)は西山(貴浩=V)が盛り上げてくれたので、今度は自分が若松を盛り上げようと。地元返しですね」。若松のスーパースターにエールを送る余裕があるのも、地元選手以上に若松を得意とする(8V)白井ならでは。

 賞金ランクも5位に浮上し、暮れの住之江では2回目のグランプリ制覇に挑む。