元フジテレビの鈴木克明氏が先月27日にSTARTO ENTERTAINMENTの代表取締役CEOに就任したことで、他の民放局が警戒感を示しているという。元タレント中居正広氏の一連の問題で離れたスポンサーが戻る兆しがある上、古巣がフジのCEOならばタレント起用にも影響が出かねないからだ。
福田淳氏の後任として、スタート社のCEOに就任した鈴木氏は「めざましテレビ」を立ち上げた名プロデューサーとして知られる。それまでニュースに重きを置いた朝の番組に、ファッションやグルメなどを取り入れて現在の情報番組の形を作った。その後、編成制作局長や専務取締役を歴任。親会社フジ・メディア・ホールディングス取締役も務め、2017年にテレビ西日本の社長に就任している(21年に退任)。ある制作会社関係者の話。
「鈴木さんは、長年にわたってフジを率いた日枝久氏とは距離があったといいます。つまり、経営陣が刷新された現在のフジとは良好な関係を築きやすいと言える。スタート社の狙いの一つにはそういう思惑もあって、鈴木氏に白羽の矢を立てたとみられています」
フジを巡っては、昨年12月に中居氏の一連の問題が報じられ、1月にずさんな会見を行った結果、スポンサーが一気に撤退していった。
ある芸能プロ関係者は「そのころはフジテレビの番組に出演するということすら敬遠するタレントもいた。ドラマ出演を辞退する俳優もいて番組制作にも支障をきたす事態になりました」と話す。
だが、フジは再生・改革プランを実施し、旧経営陣を一掃。先月25日には株主総会で会社提案の取締役11人全員が承認された。すると大手住宅メーカーの大和ハウス工業や飲料大手のサントリーがCM放送の再開を決定。そんな中、スタート社は鈴木氏をCEOに就任させて、フジテレビとの関係を強化しようとしているというわけだ。
「フジとスタート社の動きに焦り始めているのが他の民放局です。このままフジが軌道に乗ればスタート社タレントの同局出演が増えるのは必至。このままではフジに持っていかれてしまうと担当の局員が引き留めようとしているのです。やはり旧ジャニーズ事務所時代からフジとは懇意でしたから、各局必死のようですよ」(前出の制作会社関係者)
今後、スタート社のタレント起用はいったいどうなるのだろうか。











