16日のNHK連続テレビ小説「あんぱん」第35回で、高知の女子師範学校を卒業するヒロイン・のぶ(今田美桜)たちを教師の黒井(瀧内公美)が威厳をもって送りだした。

 愛国・軍国教育の〝権化〟のような黒井。のぶに対し、「柳井嵩子」名義で手紙が届いていたことを知り、偽名ではないかと問い詰めた。差出人は幼なじみの嵩(北村匠海)。偽名と認めて事実を明かしたのぶに、黒井は「女子師範学校生でありながら、ふしだらにもほどがある」と言い放った。

 この言葉、「ヤムおんちゃん」こと屋村を演じる阿部サダヲとのぶの妹・蘭子役の河合優実が主演、準主役だったTBS系人気ドラマ「不適切にもほどがある!」を想起させる。X(旧ツイッター)では「今朝のパワーワード」「本日最高のセリフ」「ふしほど」「新番組ふしだらにもほどがある」などと視聴者投稿が盛り上がった。

 過去にのぶの学友うさ子(志田彩良)を「鏡川のボウフラより弱い」と一喝したように、生徒たちへの黒井の強い言葉は卒業の日も変わらない。

 教室で「熱き血と涙をもってしっかりおやりなさい!」「目下の大陸での戦いは我が皇軍の大勝利で終わることは疑いありませんが、その日まではまだしばらくかかるでしょう」と熱弁。国家非常時における女子教員としての覚悟をうさ子とのぶに問い、「この戦いの究極の目的は何か」とクラス全員に尋ねた。「東洋の平和 世界の安寧 御国の栄光!」と返されると、「今ここに、本校を卒業する最後の資格を得られました」と〝免許皆伝〟を伝えた。

 黒井は最後、のぶと再び一対一で対峙。学校を出ていくのぶを迎える背中を映したショットが、黒井の威厳を浮かび上がらせる。去るのぶを呼び止めて「愛国のかがみたれ!」と送りだした。

 さながら黒井劇場と化したこの日の放送。「黒井先生のキリッとした話し方、ちゅき…」「今日は黒井スペシャルやったな」「瀧内さんは流石の演技ですね」とXで言及された。

 黒井がのぶに問われ、結婚歴があり、3年間子供ができなかったために婚家を追われた過去を明かす場面も。卒業後は学校で後輩を指導するうさ子は「ウチは黒井先生を一生お支えする」と話しており、2人の関係も今後の注目点となった。