◇田中宏典(25)佐賀支部129期

 2025年後期適用勝率は4・60。2025年前期の3・65から1点近くアップ。さらに5月に級別審査期間がスタートしたばかりの2026年前期適用勝率は現在、出場している住之江前検日時点(12日)で6・91と好スタートを切っている。

 成績アップの要因の一つは体重だ。「デビューした頃は60キロ近くで走っていて最近は55キロ以下で走っている。それくらいで走るようになって成績がムチャ上がりました。体重が減ったことが成績に直結するんだなと思いました」と振り返る。

 さらに師匠の浦田晃嗣や先輩の宮地元輝ら先輩の力強い後押しも加わった。「最初は調整のこととか自分からは怖くて聞けるような人がいなかった。そんな時に浦田さんとか宮地さんが熱心に教えてくれた。自分と近い経験をした師匠、宮地さんが支えてくれて今の自分がある。もっと頑張ろうという気持ちになるし、背中を押してもらった先輩たちに結果で返せるようになりたい」と明かす。

 定松勇樹、末永和也、安河内健、常住蓮など若手の活躍で佐賀支部全体が活気にあふれ、レベルアップしていることも田中の成長を加速させている。「今までは練習で全くついて行けなかったが、そのスピードに慣れ始めた。まだ、やられますけどね(笑い)。でも、全然見えなかったり、追いついたりしなかったのが回に1回ぐらい攻めるようになったりして少しずつ自信にもなってきたかな」と手応えを実感している。

 そして「先輩たちがいて今の成績があるし、周りの力を借りて今の自分がある。峰竜太さんから〝宏典、上手になったな〟と言われたら、うれしいですしモチベーションになる。上手な人たちがいる環境で一緒に練習とかレースをさせてもらえる環境のおかげ」と感謝しきりだ。

 最大の課題は調整面だ。「体重の増減でペラ調整が変わってくる。58キロや59キロでは乗りやすかったけど53キロでは全然、乗れない。体重が軽くなった時のエンジンのストライクゾーンをつかめていない。そこがもう少し良かったらもっと成績が上がるかな」という。

 今後に向けて「A級に上がりたい。ウエスタンヤングに出れるように勝率を上げたい。まだ優勝戦に乗れていない。目標はいっぱいあります」と目を輝かせる。上昇気流に乗った若手が着実にレベルアップしている。