「SMILE―UP.」(旧ジャニーズ事務所)の東山紀之社長が、故ジャニー喜多川氏のほかに2人の事務所スタッフの性加害を認め、波紋が広がっている。

 これはイギリスの公共放送BBCのインタビュー取材に答えたもの。BBCは3月30日に放送されたドキュメンタリー「捕食者の影 ジャニーズ解体のその後」に先だって、同28日にダイジェスト版を報じた。その中で東山社長は性加害を行った事務所スタッフについて「今聞いているのは2人」と認めた上で「当事者の人たちが刑事告訴をしたら、僕らとしては全面的に協力するということになるとは思います」との見解を示した。

 BBCの報道を受け、同事務所の公式サイトでも「(昨年の段階で)本事象を認識しており、当該2名について再発防止特別チームにもご説明済み」と公表。たしかに、特別チームの調査報告書には「ジャニー氏以外にも、ジャニーズ事務所の社員による性加害があることが確認された」と記されているが、同事務所が具体的に2人と認めたのは初めてだ。

「SMILE―UP.」によると、当該スタッフは昨年9月にまでに関係法令及び就業規則等に従って厳正に対処したという。2人のうち1人は東山の元マネジャーだと共同通信が報じている。元所属タレントの証言。

「2人とも男性で、もともとある所属タレントの追っかけをしていて、事務所の勧誘でスタッフになりました。東山の元マネジャーではない、もう一人はジュニアの担当です。遊園地へ連れて行くこともあり、四六時中ジュニアと一緒にいましたね。今思うとグルーミング(加害者が子供と親密になり、信頼を得ようとする行為)だったように思います」

「SMILE―UP.」は、関係者のプライバシーや誹謗中傷を防止する観点から、詳細を明らかにしていない。だが、そのような幕引きで4月からSTARTO ENTERTAINMENT社が正式に始動することに、被害者らは憤りを感じているという。

 ジャニーズ性加害問題当事者の会・副代表の石丸志門氏は「2人の犯罪者が確定しているのなら、警察に委ねる必要があると考えます」と話している。