タレントの上沼恵美子が3日放送の読売テレビ「上沼・高田のクギズケ!」に出演。宝塚歌劇団の女性が急死した事件についてコメントした。

 この問題で劇団側は、急死の理由としていじめやパワハラの関連は認められず、あくまで過密日程による心理的負荷が原因と説明。遺族側はこれを受け、パワハラの存否に関する報告や改善策がなかったことについて「失当」「適切とは言えない」と断罪している。

 上沼は宝塚について「大ファンですよ。鳳蘭さん、安奈淳さんとかあのへん。『ベルばら』ずっと行きました。『風と共に去りぬ』…」と長年好意を持っていたと説明。

 一方で劇団側が行った聞き取り調査について「60何人に聞いたって言うけど、『どうだった?』って聞いて、正直に答えられますかね? ウソを言うと思う、私だったら。『そんなんなかったと思います』って絶対言う。だって、自分の今の立ち位置っていうのかな、辞めたくないわけだし、自分のことを考えたら妙なこと言われへん。だから聞き取りってのに無理があるような気がする」と疑いの目を向けた。

 さらに「『絶対にそんなことやってないと思います。見てません。そんなんなかったと思います』って(答えると)分かっていて、歌劇団の方は聞いてる感じがすると思う。体制として『なかったと思います』って言わなしゃあない。答えありき、最初から分かってるようなこと。それじゃアカンと思う。聞き取りになってない。平等じゃないですよ」と切って捨てた。

 また、上沼は宝塚の楽屋を尋ねたことがあるそうで、その際「男、あがりま~す」と大声がしていたという。その時を振り返り「女の人が全員入ってる楽屋なんで、『男の人が今からそこに入りますよ』と言うときに掛け声がかかる。私でもそれね、ちょっと異様な感じしたもん。それだけで。独特の世界。スポーツとかもあるけど、一番独特かもわかんない。歌舞伎も相撲もそうなんでしょう。掟か何かあると思うけど、とっても分かりづらい。外から文句も言えない」と〝閉鎖性〟を感じたと語った。

 それだけに、今回の悲惨な事件に「胸が痛い。狭き門で合格発表あったらお母さんと見に行って、番号あったって泣いて抱き合って、それが夕方のニュースに流れる。抱いて感動して『やったね』っていうて、ほんまに東大に入ったような感じ。それで夢を描いて大きな舞台を踏んで、こんな結果になるなんて。誰が思いましたかね。お母さまもね」と憂慮した。

 続けて「狭き門を突破して7年間舞台に立って、華やかで、大階段なんてどうですか。フィナーレなんて夢の世界ですよ。あんなきれいな舞台を作ってた美しい役者さんがね、こんな形で死んでしまうっていうのは。これは責任取らないとアカンと思いますよね。何か変えないとダメなんですよ」と強く訴えた。

 さらに上沼は「このまま時間たったら忘れるやろって? 忘れませんよ。みんな、忘れても私は忘れない」ときっぱり。

 その上で「宝塚のファンなんですよ。100年の歴史があって、こんな美しい世界、すてきなステージですよね。演奏も生演奏です。素晴らしい演奏。それで私たち夢の世界に誘ってくれる。あの力をもう一回取り戻すためには、こんなことあったらアカンのよ。そしたら宝塚側も全部吐き出さないとアカンと思うの。隠し通せることじゃないもん。パワハラ認めたら良かったって言ってるじゃないけども、はっきり否定してたのでビックリしましたわ」と険しい表情を見せ「今まで培ってきた歴史か伝統か知らんけど、一回バーンっと壊さなあかんのやろね」と訴えていた。