両親に対する自殺ほう助の罪に問われた歌舞伎俳優・市川猿之助被告が20日、初公判の日を迎えた。裁判は東京地裁で開廷。2年前に放送されたドラマでは、検察官役として同罪に関するセリフを発するシーンがあった。

 このドラマは、2021年3月24日のテレビ朝日系「ドラマスペシャル 東京地検の男」。猿之助被告は、主演の沢村一樹とともに東京地検の検察官を演じた。庶民派検事役の沢村に対し、強烈キャラクターの特捜部エリート検事・三枝という役どころ。汚職事件でマークする国会議員の秘書が遺体で見つかり、殺人が疑われる中、同僚秘書が出頭して自殺ほう助を示唆する。そのニュースを伝えるテレビの前で三枝が悔しがった。

「先手を打たれました~~」。口封じで消された疑いのある秘書の死が、自殺で処理される恐れが強まった。「自殺ほう助なら確実に執行猶予。不起訴もあり得ます」と言い残して三枝はテレビに背を向け、立ち去った。

 自殺ほう助などについて定めた刑法第202条は「6月以上7年以下の懲役または禁錮」と量刑を記している。これまでの報道で、家族会議で一家心中を決めたという趣旨の供述をしていることが明らかになっている。