覚醒剤取締法違反(所持、使用)の罪に問われ、二審で懲役1年の判決を言い渡された元ミュージシャンの田中聖被告(37)が、最高裁へ上告したことが東京高裁や関係者への取材で分かった。上告は16日付。

 田中被告は12日、千葉・柏市での覚醒剤事件の控訴審判決で、東京高裁(大善文男裁判長)から懲役1年を言い渡された。一審・千葉地裁松戸支部の懲役1年4月の判決から〝減軽〟。田中被告が昨年12月、回復支援施設に入所し、強い更生意欲を示すなどしたことが考慮され、一審判決は「いささか重すぎる」と破棄された。

 本人は控訴審判決で大善裁判長に「薬物依存脱却の努力は十分評価できる」と指摘され、「ハイ」とうなずいた。そして次の焦点は、最高裁へ上告するかどうか――だった。

「一応、最後(上告)までやるらしいですよ。控訴審判決が出る前から方向性を決めていたそうです」

 田中被告の知人はかねてこう漏らしていた。

 田中被告は先の柏事件の前に名古屋でも事件を起こした。

 名古屋市で覚醒剤を使ったなどとして同法違反罪などに問われた事件では最高裁に6月、上告を棄却され、執行猶予付きで懲役1年8月とした一審・名古屋地裁、二審・名古屋高裁の判決が確定している。つまり、柏事件でも名古屋事件でも上告したことになる。

「往生際が悪いと思われようが、真っすぐな性格ですから」(前出知人)

 最高裁での上告審は、事件の事実認定争いではなく控訴審判決の憲法・判例違反が審理される。田中被告の今回の上告も名古屋事件同様、棄却される可能性が高い。

「柏事件で懲役1年の東京高裁の判決が確定すれば、名古屋事件の懲役1年8月と合わせて2年8月服役することになります」(法曹関係者)

 13年9月に素行不良で所属のジャニーズ事務所に契約解除され、KAT―TUNからも脱退。それ以降も幾度となく事件や騒ぎを起こし、そのたびに元「KAT―TUN」と報じられ、グループのファンは不快感を示していた。

 改心して今度こそ更生できればいいが…。