ボートレース津のプレミアムGⅠ「第37回レディースチャンピオン」(優勝賞金1200万円)は6日、ベスト6による優勝戦が行われた。枠なり3対3で始まったレースはスリットもほぼ横一線だったが、スタート後に伸びた2号艇の遠藤エミ(35=滋賀)が間髪入れずにまくりを選択。人気の1号艇・平山智加を豪快にまくり切るとバック水面から独走態勢を固めてそのまま先頭でゴール。通算39回目の優勝は、2021年の第35回大会に続く2回目の「レディースチャンピオン」制覇となった。

 エンジン抽選で看板機を引いた若狭奈美子、広中智紗衣、中村桃佳は大活躍を期待させたが、若狭と中村桃(落水が響いた)は予選で姿を消し、広中も準優で敗退。序盤を引っ張った鎌倉涼や松尾夏海も減点で失速した上に主役級の守屋美穂や高田ひかるも仕上げに苦しみ躍動できなかったシリーズ。サバイバル戦を勝ち抜いてきたのは快速機を味方につけた遠藤、渡辺優美と、平凡機を仕上げた平山、三浦永理、川野芽唯、樋口由加里の6人だ。

 人気を背負ったのは準優をただ一人逃げ切った平山。抜群の調整手腕とレースセンスで優勝戦1号艇を手に入れ、逃げ切りを目指したが、最後の最後でエンジンの底力が露呈してしまったか。相手(遠藤)が悪かったとしか言いようがない。遠藤も45号機のポテンシャルを感じながら合わせ切れずにいたが、序盤の調整失敗が「5日目とか今日(最終日)につながったのかな。最後はいい足に仕上げられました」と優勝戦に間に合った。

 スタートして伸びる遠藤に対し平山も抵抗を試みた。しかし「平山さんが寄ってきた瞬間に(まくりに)行ける!」と快ハンドル一発で平山を粉砕。「出口で流れたので誰かに差されたかな、と思ったけど、エンジンがしっかりしていたんで」とスリット裏ではVを確信した。「1年以上優勝していないし、津でも優勝していないんでうれしい」と笑ったが、笑顔が硬いのはこれがゴールではないから。女子の賞金ランクトップに立ちながら「女子でトップでも上(SG)にはつながらないんで…」と、女子最強戦士は自身の成長と進化、そして結果を求め続けるのだ。